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2022/07/17 VS・休・アニメ

VS

Extream Heartsを楽しんでるのに見てないのは流石によくないだろう! と思ったのでいい加減ViVid Strike!を見る。すげえアニメだったな……。
中盤のいじめ描写のハードさ(と流血沙汰)もそうだが、萌え萌え美少女アニメをやりながらもそこから普通にイメージされるアニメの姿とは逸脱したハードさがあり、格闘技なので骨は折れるし出血はするし歯も飛ぶわけで、そういうギャップがまず目を引く。もともとのなのはシリーズが魔法少女でありつつガンガンメカ武器をつかってバトルするシリーズになっているので、そういうところと通じるギャップかもしれない。中でもCV小倉唯さんの銀髪美少女の肉体を、トレーニングのシーンで筋肉質に描いているのはやっぱり普通に視聴者から期待されるようなところから考えると挑戦的だと思うが、しかし間違えなくこれにより説得力が生まれている部分もある。小倉さんの熱演はかなりすごくて、今こそハスキー演技も結構増えたがそれでもリンネほど荒々しいのはなかなか見かけない。ゲロを吐く演技がかなりあって凄い、小倉唯さんがゲロ吐く演技を聞きたい人は絶対このアニメ見たほうが良いです。

1話冒頭からガラの悪い不良連中と戦うところから始まるので、そういう殺伐としたカラーを押し出していきますよ……と感じさせつつもジムのシーンでは萌え萌えだったりとやっぱりギャップがある。この両者は浮いてるといえばそうなんだけど、しかし登場人物たちのアスリート・格闘家・戦士というだけにとどまらない、少女としての側面を同時に描くことに成功していたんじゃないかなとも感じる。苛烈な競技の闘争を描きつつも、フーカとリンネのすれ違いや友情だったりと、この作品が描くのは格闘だけではない。

拳闘というのは時に暴力的でもある。さっきも書いたように実際スポーツで安全装置もあるとは言え、ぎょっとする怪我が出たりする。とはいえなのはシリーズが本当の争いをやってきたことを考えると、ここで競技になっているのは平和な世としてのアフター感があるか。そしてこのスポーティーさがあるからこそ、「拳で語り合う」的なシリーズのカラーが際立つような構成にできたというのもあるかもしれない。最終バトルでは3話ほど使っていたと思うので、かなり圧巻のものだった。
この作品では暴力と競技という対立構造を感じたが、この二つをはっきりと分けるのはどこだろう、と思うと、やはり競技には相手が必要ということだろうか。暴力は相手を思いやれていない。事実、相手のことを見えていない頃のリンネは全員病院送りにしていたわけで、そういう殺伐な暴力の延長線上の逃避としてリンネの格闘はあった。だからこそリンネは競技の敗北にもかかわらず、かつての暴力に蹂躙されたことを思い出し(失神という共通点)トイレに逃げ込むわけである(言うまでもなく、トイレはいじめを連想させる場所だ)当然本気で殴り合えば相手への感情に関わらず怪我をすることだってあるわけだが、結果ではなくあくまで拳を振るう過程としての描かれ方の差はやはりあったように思える。ある意味ではコミュニケーションすらも暴力的という見方もできるかもしれないが、暴力というよりは、痛みを伴うというのが正確だろうか。「拳で語り合う」のが得意とするのは、そういう傷つけ対立する先に相互理解を求めるコミュニケーションだ。

全部良かったが殴り終わった後で、今まで戦ったり関わったりしてきた人々がメッセージをくれる最終話が本当に感動的だった。このささやかなシーンができるかどうかは作品の帰結に影響を与えないが、作品の出来に大きく関わってくると思う。リンネが下した選手からのメッセージにかなり尺を割いているのは、まさに作品テーマにこれこそが重要である、という判断なのだろう。1話の運送のおじさんとかも本当に嬉しいな……。過去を切り捨て、逃げようとするリンネに必要なことは過去を受け止めることであった。全ての人は過去によって形作られているのだから、どんなに辛いものであるとしても、そこを失ったら自分を認められないのだ。ブルリフRの「想いはその人だけのもの」メソッドでもあるな……。だからリンネがどう思っていようと、過去の敗北をちゃんと糧にできる人は前向きなメッセージをくれる。いじめの女子たちのその後は流石に語られないが、ここにも競技と暴力の差があるだろうな、と思った。
格闘をテーマにすることで、まさに今までの生き方が文字通り「血肉となって」肉体という結果で表現される。リンネをマッシブに描くことそのものが、リンネ(とジル)の格闘技への取り組みがけして無ではなかったことを示す。ここが非常に美しい構造で、素晴らしかった。

全体的にとにかくアニメが上手くて、上手い!ってなっちゃったな。乳歯が欠けた子供時代を見せることで、パンチによって歯が欠けることに希望のシーンであった子ども時代への回帰と未知の未来への前進を示して見せたのが上手すぎて転げそうになった。やっぱり西村純二はアニメがうめえよ。あとたんぽぽ舞ってるのもグラスリップのガラス玉・カラフルパストラーレの光の球のラインの、子どもたちの未知の未来を感じさせるモチーフだったんじゃないか、と思った。

あと俺が好きだったのはミウラ・リナルディちゃんです。普段お料理とか得意なんだけどリングでは戦士の顔つきなの良くないですか? 抜剣ってカッコいいよね。みんなの前では気丈に振る舞うけど一人涙を拭うのも良かった。6話、好きだね……。ヴィヴィオの話も良かったから(ヴィヴィオの生い立ちをわかっていないリンネということが理解できるだけでもStrikerSは見ておいてて良かった!)なのはViVidのほうも流石にちょっとは知っておきたい気持ちがあった……。

アニメを見てシーツ洗濯したのでやれた日ですかね。靴掃除・靴磨き・部屋の掃除とかもしたし。あと夏用の労働服受け取りに行ったりした。リモート始まっちゃったからあんまり出る機会がないが……まあ完全とかでは全然ないから使う機会自体は全然あるしいいでしょう。外に出ると本当に暑くてびっくりする。天気がいい日は自転車で外出でもしたくなるが、あまりにも暑い……。

アニメ

シュート3、RWBY3、デコ3、薬局2、ルミナス3、くまさん3、KJ2。

ルミナス、今回もめちゃくちゃ良かったな……。落ちこぼれウィッチでも戦い以外にやれることがある、というので「不格好な編隊」がその光る様子から「ルミナスウィッチーズ」と名付けられるの、本当に綺麗な構成だ。ネウロイと戦うのではなく、人々と向き合う役割だからこそ、人々から名を与えられるのもいいですね。もちろん萌えも止まらんくて最高。アイラ好き好きだけど同僚を庇うミラーシャちゃんが良すぎて、ジニーちゃん一本だと思っていたけどマジで毎週揺れていまつ! ハズさないだろう感ありすぎてベットする気にならなかったレベルだけど、本当に最高のアニメが飛んできていて今週もとりあえず2周しちゃった。

月曜が休みだとKJファイル何も考えずにリアタイできて最高!!! 毎週休みにしようよ。

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