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2021/07/19(苦)

本当に驚くぐらいまずいコーヒーができた。

わたしはコーヒーを味わう舌はそれほどないなんて思っていたのだけれど、本当にまずいコーヒーを飲むとああ今までのコーヒーはなんてましな味をしていたのだろうと、そしてその味わいの底辺の僅かな違いを感じることができるぐらいの舌は持ち合わせていたんだなあなんて思ってしまった。

豆を砕くのも面倒になったので初めから粉を購入した。もとより400g400円とかいう豆だったので、500g400円の粉でもさして変わらんだろう、砕かないので更にコスパが良い、なんて思っていたがまさかここまで「苦い」ものができてしまうとは。アイスコーヒー用の豆を購入したのだが、これはもしかすると水(氷)で薄めるためのものなのかもしれない……。
今までの水出しコーヒーもたいしてうまくはなかったのだが、それでもコーヒーの”コの字”のうまさぐらいはあったのだが、今回ばかりは本当の本当に真実の苦味しかない。目を覚ますためにカフェインが摂取できてちょっと味がついていればいいや、なんて思っていたことを反省した。ただ苦いだけの黒い水は、コーヒーではない。あとなんか香りは少しコーヒーだけどコーヒーというよりも焦げた匂いって感じ。使用後のゴミ箱のコーヒー豆の匂いが不快になるとは思わなかった……。
粉を80gストレイナーに入れてから水を注いで出来上がりが1000ml、そうした出来た水出しコーヒーだけど製法と相性が悪い説があるかもしれない。最後足りなくてちょっとお湯足しちゃったし。水を先に入れて粉を漬けるとまろやかになるらしいので、それに賭けたい。それでもダメなら申し訳ないがこの粉は流石に手に負えないかも知れない。思わず「オーケーストア アイスコーヒー」とかで検索したのだけれど、まあ飲めるか、ぐらいの評が出てくるので俺の作り方に問題があったと思いたい。

藤本タツキ先生の「ルックバック」を昨日読んだ。めちゃくちゃいいし上手い作品だったのでぐお~となった。Twitterでいくらか感想を書いたし、他の方もいくらでも書いているのでそれに関してはここでは良いでしょう。ただその後のインターネットは良くなかったな。大して興味ないのにちょっといっちょ噛みするか、みたいなツイトーもTLでちょいと見かけてしまったし、そういうところに絡んでこの人は関心の薄そうなところだとこんなにも文化に理解がないのか、なんてがっかりしたことも正直あった。感染症だとかオリンピックだとか、そういう世の中がよくないことに絡んで本当にこのインターネットはよくないインターネットだなと感じてしまうインターネットが最近多い。まあ、インターネットが良かったためしなんてないといえばそうかもしれないな。
一度何かがバズってしまうとエモーショナルの熱狂の渦に飲み込まれてしまうような心地がして、そうした渦はライブ会場での一時の熱狂などであるならばいずれ消えていくものとして美しくも思うが、こと作品を語ることに関してはよろしくないとはっきり感じてしまう。それはそれで作品の純粋な話がしにくくなってしまうというか、世間的に作品受容の形が偏ったことで勝手に貼られたタグがどうしても目に入ってしまうというか、しかしこれも非常に勝手で申し訳のない話だとは思う。繰り返しだが作品そのものはわたしは素晴らしいと思っているし、そこに嘘偽りはない。わずかでも嘘を描けること、そこに真実が込められることが、フィクションの素晴らしさの一つだと思った。

今日見たアニメは、5秒2、ピンドラ1~12。

ルックバックに関連していろいろと名前を聞くので、いよいよ見るべきタイミングか、と思い一念発起してピングドラムを見始めた。非常に面白くてするすると12話、コミカルなアニメーションがゴキゲンでそれだけでも面白かったが、あれよあれよと夢想チックなアニメーションに吸い込まれていくと、どんどんどす黒い作品世界の姿が見えてきて、ああこんなにも地下にやってきてしまったか、これはまいったな、と感じてしまう。ディスではなく、ムチャクチャ面白いの意、と改めて断っておく。明日後半、ソシャゲの更新が来る前に完走、がんばります。

それにしても実際の事件を描くことの是非というかバランスとか、我々残された人間どもも当然一枚岩じゃないから難しいなと思った。最近だとバクテン!の震災アフターの描き方とか非常にわたしはイイなと思ったんだけど、全員がそう思うかはわからないし。実際の起こったことをベースにして現実しか見えなくなってエモの渦に飲み込まれてしまうのは避けたいけれど、そこで動く心にも嘘はないような気もする。こういうのって苦いことに蓋をするというのも、なんか違う気もするしね。難しいな。

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