見出し画像

2021/08/19(CD)

帰ると上田麗奈さんの新譜が届いていた。決まった時間にラジオを聞くなどの行為が死ぬほど苦手(アニメはPCの前に座ってたら始まるので……)で結局事前の視聴は全くなしでCDを聞くことにする。なんだかんだでこのCDを入手して何も知らない状態でアルバムを聞く、という行為に代えがたいおもしろさみたいなものを感じているので、サブスク全盛の時代だけれどたまーにでも経験したい気持ちがあって、新譜を買う時は情報をシャットダウンするのも一興だな、と感じたりもする。

キャッチーさもどこ吹く風、という具合の前衛的かつ曲調にまとまりもない前半をやや面食らいつつもわくわくしながら聞いていくと、後半でふいに夢から覚めて正気を取り戻したかのようにメロディアスな流れになっていく。混濁した散漫な何かの姿(Nebula、星雲というタイトルのことを意識する)が急激に形を取り戻していくような心地のなか、”わたし”のかたちを取り戻してアルバムは幕を閉じる。曲を並べるということだけでここまでドラマチックさを作れるんだなとしみじみ感服するし、相変わらずはっきりとコンセプトが前提にあり、ここまでアルバムを”ひとつの作品”として作っているその姿勢に嬉しくなってしまう。今回のアルバムも意欲的な傑作だと思う。
自分の音楽遍歴ってバンドものなどが多かったので、当然プロデューサーなど様々な人間が関わっていることは承知の上で、意識の上でクリエイターとシンガー・演奏者が一致している、ということが多かった。そんな中で本作はここまで様々な人を呼んで、アルバムとして、そして今までのものも含めてシンガー上田麗奈として一貫した色が出せるものなんだな、と驚いてしまう。なんというか、方向性を含めて、表現するということはなんなのか、ということを改めて思い知らされた感じだ。上田麗奈さん……マジですげぇぜ!

またなんとなく暑さがぶり返してきた。爽やかでもなく暑苦しくもない、こんなアルバムが夏に出るんだなあなんてことを思いながら、もうちょっと8月と付き合っていきたいと思う。

今日見たアニメは、ピーチボーイ8、スカネク7,8、アクアトープ7。

アクアトープ……ここで空也くん回!? 意外と悲しい過去とかが語られて、なんか普通に空也くんのこと好きになってきたかもしれん……空也くん悲しそうだしがまがま水族館存続して欲しいポイント若干向上した気がする。くくるオリジンもそろそろ飛んできて欲しいかもしれない(絶対1クール終了あたりで閉館になってくくるが荒れるんだろうな……)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?