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世界一簡単な「何もしていないのに休日が終わってしまった」を抜け出す方法

突然ですが、何もしていないのに休日が終わっていたことはありせんか?
まずいなーと思いながら、でも何をするでもなく。いつの間にか夕方。
今回は、そんな一日を減らす方法をご紹介いたします。

私はネットのお散歩が好きすぎて、結局何もしていない休日を送りがちでした。でも、この方法に気がついてから有意義な休日が多くなったのを実感しています。気になった方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

スピノザや現代心理学の話がいろいろ書いてあります。しかし、太文字だけ読んでいただいても内容は分かるようになっていまので、お急ぎの方はご利用ください。

※本記事は以下の動画を再構成したものです。

前提知識

スピノザの自由/強制

スピノザの自由と強制を理解するために、まずは受動と能動の概念をご紹介します。

用語や例の参考にさせていただいた本は以下となります。新書でわかりやすいので、気になった方は是非読んでみてください。

まず、能動的な行動とは何でしょうか?

自分の意思でしょうか?では、カツアゲをされているときに財布を差し出す行動は能動と受動のどちらでしょうか?もし自分の意思が能動的な行動なら、理由はどうあれお財布を差し出すのは自分です。そうすると能動的な行動となります。なにか違和感がありますよね?私たちは自分の意思で自由に行動しているように感じるかもしれませんが、実際には外部の要因によって制約されているのです。

それではスピノザの考え方を見てみましょう。

スピノザは内部の要因と外部の要因の割合で能動と受動を考えました。内部の要因が多いと能動となり、外部の要因が多いと受動となります。この考え方でカツアゲの例を見直すと、お財布を差し出しているのは外部の要因が多いので受動的な行動と説明できます。これでスッキリしました。

そして、ざっくりいってしまうと「能動」が「自由」であり、「受動」が「強制」となります。

ポジティブ心理学のヘドニアとユーダイモニア

友人から教えてもらった言葉なので詳しく無いのですが、以下の紹介がありました。

・ヘドニア:感覚的快楽・心地の良い幸せのこと
・ユーダイモ二ア:自己実現や生きがいを感じることで得られる幸せのこと

へドニア、ユーダイモニアとは?4種類の幸福モデルを知ろう

特徴は以下です。

「ヘドニア」は主に、五感を使って得られる快楽・幸せのことを指します。欲しいものを手に入れたり、一時的な楽しい時を過ごして感じる幸せのことですが、このような幸せは多くの場合、長続きしないと言われています。

(略)

一方、「ユーダイモ二ア」は主に、自分の強みを活かして意義のあることに打ち込む幸せのことを指します。意義のある目標に向かって努力を積み重ねる行動と、困難を乗り越える時の充実感から発生するポジティブな感情のことです。

へドニア、ユーダイモニアとは?4種類の幸福モデルを知ろう

本題

幸せの解像度を上げるマトリクス

それでは、スピノザの考え方とポジティブ心理学の幸せを組み合わせてみましょう。

幸せのマトリクス

以下、ドラえもんを具体例に説明します。

一番わかりやすいのは3の強制されたヘドニア(外部要因で一時的な快楽を得ている状態)です。これは、のび太が漫画を読んでいるときです。(漫画の楽しさは漫画が与えてくれたものなので外部要因と捉えました)

一方、最も良いとされるのは1の自由なユーダイモニア(内部要因で自分の生きがいを感じている状態)です。ジャイ子が漫画家を目指しているのはまさにこの状態といえます。

残りはあまり直感的ではありません。

まずは4について考えてみましょう。強制されたユーダイモニア(外部要因で生きがいを感じている状態)です。これは道を踏み外してしまったときのスネオを想像しました。お金だけは持っているけど内部要因の幸せがない。他人に羨ましがってもらうことだけが生き甲斐になってしまった悲しき大人の姿です。

さて、残っているのは2の自由なヘドニア(内部要因の一時的な快楽を得ている状態)です。上手い例ではないですが、のび太のあやとりや早撃ちなど、自分の中で楽しみを見つけて遊んでいる状態では無いでしょうか?

では、どうしたら良いのか?

もともとの私の問題はネットをしていたら休日が終わってしまうことでした。今の私達には、これは強制されたヘドニア(外部要因の一時的な快楽)であることがわかります。

この状態を抜け出したい。めざすは自由なユーダイモニア。でも、内部要因の生きがいなんてそんな簡単に見つからない。どうしたら良いんでしょうか?

そうです!直接行けないなら回り道をすれば良いのです!2の自由なヘドニア(内部要因の心地の良い状態)をたくさん経験する。そして、もしその中で生きがいになるものが見つかれば、なんと自動的に1の自由なユーダイモニア(内部要因の生きがい)にレベルアップしてしまうのです!

じゃあ何をするのか?
好きなことをする。
ただし、その楽しさが"自分の内側からもたらされるもの"を優先する。
これだけです。

元々楽しいものを優先度を入れ替えるだけなので、世界一簡単な方法と言えるのではないでしょうか?

私の場合、ネットのお散歩は外部要因の楽しさです。これはこれで認めてあげて、気がついたら「新しく知ったことをアウトプットする」という内部要因の楽しさを優先することにしました。結果、何もしていないと感じる休日をかなり減らすことに成功しました。この記事もその結果の一部となります。

謝辞

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