Immunity / Rupert Hine

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Rupert Hine (1947.9.21-2020.6.4) R.I.P.

7年ほど前のこと、「ベストヒットUSA」を見てたらハワード・ジョーンズが出てた。来日公演も行われたらしい。

当時のプロデューサーであるルパート・ハインは、他にFIXXなども手掛けてて、"知る人ぞ知る"類の人だろうけど、1981年にリリースされたアルバム「イミュニティ」は、良く聴いたなと。でもそれ以外は縁が無く

なわけで、3rdアルバムである「イミュニティ」前後の作品を聴いたのだが、改めて「イミュニティ」が突出しすぎていることがわかった。

先ず1971年にDavid MacIver/Rupert Hine名義の1stは別物で、フォークである。

1973年の2ndは、オーケストラサウンドを使ったもので、これも後のサウンドとは異なる。

ちなみに初期2枚はディープ・パープルのレーベル「パープル・レコーズ」からのリリースだった。


1981年までの間、彼の身に何が起こったのか、とにかく一瞬で凍りつかせるような戦慄を彼は身に付けてしまった。

それが「Immunity」

この作品は、マリアンヌ・フェイスフルが参加したりバラエティに富んだ作品。邦題は「戦慄への招待」「最後の審判」「神経性退屈性」というように一筋縄ではいかない雰囲気を醸し出している。

音は、一時期のPeter Gabrielや初期Godley + Cremeのような、何だかもやもやした閉塞感が漂い、それでいて強迫観念さえ覚える。

そして、その後は「漂流」など何かから抜け出せないままもがき苦しむようなサウンドの作品が続く。
タイトルが意味深長な「飛翔への野望」(The Wildest Wish To Fly)には
参加者にロバート・パーマーが名を連ねている。


最後に

この頃なら憎めない残念邦題がついてもよいはず

「ハイン博士の免疫学入門」

とか


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