見出し画像

So / Peter Gabriel

画像7

       ・・・そのストイックさが鼻につく・・・



5作目にして初めてタイトルが付けられて話題となったアルバム。
とっても“らしい”といえばらしいタイトルだが真相は後述。


これも5作目にして初めて本人の「まともな」ポートレートがジャケットになり話題となった。
だって今までコレだもん。

画像7

4作目に至ってはもはや本人と言ってよかったのかどうか。


さて、デザインは、このテの仕事をやらせればピカイチのピーター・サヴィル。当時としては破格のギャラだった。

ポートレート以外はタイトルも何も一切無いというのも“らしい”

でCDには写真にタイトルと名前があしらわれている。

画像2

(リリース当時のCDジャケット)
このロゴなどが当初フィルムパッケージのラベル仕様だったということで
一悶着あったらしい。

ちなみに冒頭の画像は2012年に出た日本盤紙ジャケットCDで、発売当時のLPから起したもの



25周年デラックス・エディションを入手した。

画像3

2012年にリマスターでCD再発された際に曲順が替えられたのは、
何でも本人の意思を尊重したとのこと。

それはつまりこういうことだ(ドキュメンタリー「Classic Albums」より要約)

LPは、中心に近づくにつれ情報量が減ってくる。
なので低音を前面に出したい、それでお気に入りの「In Your Eyes」は、LPの1曲目にした。CDならそんな制約は無いから当初の意図通りラストにした。

英国紳士らしい生真面目さと頑固さが表れている。
言われてみればそうなんだけど、考えもしなかったことだ。

得てしてLPの1曲目がインパクトが強いもしくは勝負曲なのは、そういうことだったんだ。A面もB面もね


以前からロバート・ワイアットの「Biko」をカヴァーするなど
アフリカへの関心を示していた彼だがセネガルのユッス・ンドゥールを起用しサウンド面でもアフリカへのアプローチを強めている

ユッス・ンドゥールはツアーにも同行、世界中でその名が知られることになったはご承知の通り

その他、本作には名だたるミュージシャンが名を連ねている。
1. Stewart Copeland(ハイ・アット)
2. Kate Bush(ヴォーカル)
5. Jim Kerr(バック・ヴォーカル)
7. Stewart Copeland(ドラムス)、P P Arnold(ヴォイス)
9. Bill Laswell(ベース)、Nile Rodgers(ギター)、
 Manu Katche(トーキング・ドラム)、Laurie Anderson(ヴォイス)


ちなみに
カラオケで頻度高いが
「Red Rain」「Sledgehammer」「In Youe Eyes」だな。


「Sledgehammmer」のPVは説明不要だろうが蛇足を。
詞の内容は、ずばりセックス。冒頭の映像がそれを物語ってるが、
精子が泳いで卵子と受精する顕微鏡の映像に尺八のサウンドって、、、
果物カゴ、ミツバチ、雄蕊と雌蕊、これらは全てセックスのモチーフ。
ここまで書けば「Sledgehammmer」とは何を指すのかおわかりだと。
こういうことを生真面目にやるところがいかにも英国人らしいと思う。

大好きなローワン・アトキンソン然り。

特にライヴになるとそれが顕著になる。
そんなストイックさが時には鼻に付くことがあるけど。

そうは言っても「Red Rain」や「In Youe Eyes」には大きく揺さぶられる

ライヴはデラックス・エディションに未発表の1987年アテネでのライヴ音源と映像が入ってる。
音源は全16曲、映像は15曲、共に5曲が本作から。


当時リリースされたPV集はレーザーディスク(以下LDと記載)で持っているが全曲集とも言うべきRV集がDVDで出ているのでそれが激オススメ。

画像4

本作からは6曲が収録されている。

「Don't Give Up」なんだけど、
Kate Bushと延々抱き合ってるだけの羨ましいヴァージョン1はGodley+Creme監督。
残念ながらLDで収録されてたヴァージョン2の方がDVD未収録。
ま、YouTubeとかで見ればよし。

ところで、LDのジャケットに大きくCVと描かれている。

画像6

これがVideo Clipsの略なのならば
アルバムタイトルのSOは、何かの略なのか?

Wikiったら、、、5枚目のアルバムと言うことで
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」の「ソ」から来ており、
本人いわく「何の意味もないよ」とのこと。
なーんだ、つまらないやつだなぁ。

ドキュメンタリーシリーズ「Classic Albums」で述べられてんのも
2つの文字と単語のフォームが好きだった。それだけのこと。
グラフィックと相まって短い文字の組み合わせが商業的にも適している、と如何にも優等生な回答だ。


当時はCD全盛期に入り、5インチのCDシングルが出始めた頃で
「Big Time」だけ持ってる。

1. Big Time(extended version)
2. Curtains
3. No Self Control
4. Across The river
5. Big Time(seven inch version)


3.は3rdアルバムにも収録されたシングル。内容は、双極性障害(躁鬱病)もしくは統合失調症とかにみられる症状。
5.はアルバムと同じテイク。


見開きジャケットなんだよね、開くと歌詞が書いてある。これもピーター・サヴィルの仕業


エロいす

画像7


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?