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Valotte / Julian Lennon

                                    ・・・それが何か?・・・

華々しかったデビューからしばらくはアイドル扱いされる

帯には “いま21才・・・・・ジュリアン・レノン。”と
こちらの方が恥ずかしくなるようなキャッチが添えられ

21才と書いて「いま」と読むってか

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じゃ何才だったらいいんだよ

って話になるよな普通


今現在、この1stとっても不当な扱いをされている

1990年代後半と、2009年にそれぞれ再発されているけど、Rhinoにもかかわらずボーナストラックやデモ音源などは皆無、すぐに廃盤状態
もちろん紙ジャケ化なんてのも無縁

置き去りにされたままな気がする


本作は複数のスタジオで録音されたが、Valotteというのはフランスに滞在した場所、らしい

アートワークには特筆すべきものはなし

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タイトルナンバー「Valotte」大好きな曲でカラオケでも歌ってる

Mirrors of my mind というくだりには、やはり反応してしまう

このPVは全世界が固唾を飲んで見守ったはずだ。

にしても邪魔でうるさいのが手柄を主張するフィル・ラモーンで


「Say You're Wrong」にはストーンズ「Let's Spend the Night Together」のリフが引用されてる

ファンクベースのホーンセクション、チープなシンセが色を添える

音の構成は例えばTime after Time、トンプソンツインズ、デフ・レパードなんかと同じだ

1枚目(UKとUSでは順序が逆)のシングル「Too Late for Goodbyes」も
軽快なレゲエ調で、結構好き

本作品は、当たり前ではなるけれど紛れもなく80年代サウンド

レーベルがカリスマ(ジェネシスやピーガブのねぐら)だということもあり、80年代のニューウェーブ系アーテイストとして評価を受けたいという意図も見え見えだけど

あまりにも80年代のサウンドが際立ってるので その後、あまり評価されなくなったのだろうか?
でもこの作品は80年代サウンドでありながら “何か”が違う

では何が違うのか

だと思う

好むと好まざるに関わらず生まれながらの声は天賦のものだから

その声に何を重ねようが聴き手の勝手だけど


ラストに相応しい「Let Me be」

ちょいとケヴィン・エアーズ入ってる
思わずあくびが出てくる

もう僕には構わないでほっといて

本音だろうね そん時の


12インチ「Valotte」

アルバムテイクだけど音質が桁違い

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カップリング「Bebop」はバリバリのファンクナンバー

ポスター付いてるんだけどアイドル扱いだった当時を偲ばせるもの

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なんだよ木村一八みたいだな


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何を重ねようが勝手だけど

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