Girls, Rock 'N Roll & Cars / Jonny Destry & DESTINY
・・・直球にもほどがある・・・
この人に関する情報は今や本当に少ない。もちろんCD化もされていない1981年リリースのアルバムで邦題は「恋のアメリカン・ドリーム」
貸レコード屋で借りてダビングしたテープを繰り返し聴いた日々から5年余りで1986年7月ようやく買えた。
ジャケットのクレジットによると、Jonny Destry & DESTINYだけど日本盤はジョニー・デストリーのソロ名義。
1980年の夏、家の近くに貸レコード屋ができた。ラジオで聴いたヒット曲が入ってるLPを次から次へと、とにかく片っ端から借りまくった。その店で初めて借りたのがバグルスの「プラスティックの中の未来」。
今は亡きトリオ・レコードから出たジョニー・デストリーの「恋のアメリカン・ドリーム」もそういった中の一枚だった。ライナーにはB.スプリングスティーンの「ザ・リヴァー」、ロッキー・バーネットの「ロックンロール・ハリケーン」が引き合いに出されてるけど、その頃はBruceのBの字も知らなくて、ロッキー・バネットに至ってはいまだに縁が無い。
もしその頃にその2枚を聴いてたら、どっか別の方に走っていたかもしれない。
懐かしい。それは決して古臭い懐古主義趣味じゃない。1曲だけオリジナル以外のナンバーが入ってる。それが「ダンス・アウェイ」。言わずと知れたロキシー・ミュージックである。その頃はROXYのRの字も知らな...う、しつこい。フィル・スペクター・タイプに仕上がっていてとてもイカしてるんだ。
当時トリオ・レコードとしては結構肝入りだったようでシングルもリリースしてる。
解説にも引き合いに出されているようにシーナ&ロケッツ「ユー・メイ・ドリーム」極似と言われてしまえばそれまでだが。
前年にロキシー・ミュージックがヒットさせたナンバーをフィルスペクター風ウォール・オブ・サウンド全開のアレンジでカヴァーしている。
元々は1977年ブライアンフェリーのソロアルバムで発表を予定され2度もキャンセルされたナンバー。
ロキシー版を聴きなれた人は、その変貌に苦笑するかもしれない。
これをシングルでリリースしたのは日本だけでUSなどではタイトルナンバー「Girls, Rock 'N Roll & Cars」
YouTubeで聴けるのはもう1曲
けど、この2曲だけで40年もの愛聴盤は語れんよ
これは海外盤の内袋
US、ドイツ、スペインなどのメインジャケット
これだと高中正義と間違ってたなきっと
裏ジャケット
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