下着姿の真っ白い天使が僕の横から消えた朝

彼と寝るようになってから気づいたことがある。一つは人の内ももはとってもあったかいということ。脚を絡ませ合うとその温かさに私は心底幸せな気持ちになる。二つ目は彼の胸骨はわたしの頬骨がぴったりと合うということ。ぴったりくっついて添い寝するのがすきで一番密着できる場所を探した結果、わたしの右頬骨は彼の左胸骨にたどり着いたのだった。彼のにおいと少し高めの体温はわたしを優しく包んでそれはそれは世界一幸せにする。三つ目は寝つきの悪い私も、寝つきの良い彼につられてなのか、スッと眠りにつけること。私が眠るまで頭を優しく撫でてくれるからなのか、安心してしまって寝つきが良くなるし、普段よりもぐっすりと寝てしまう。彼と出会ってから私の睡眠の質が格段に上がったことは感謝すべきことの一つだ。彼はそんな私の様子にひどく満足している。

彼はすこし、私に甘いのだ。
たくさんご飯を食べたとき、たくさん眠ったとき、わたしが探し物を見つけられたとき、全部わたしの頭を優しく撫でては「すごいねぇ、やったねぇ」とニコニコして言ってくれる。果たして彼はわたしを犬かなにかと勘違いしているのかと思うほど、甘いのだった。好きな人に甘やかされるのが、こんなにも幸せなんて彼に出会うまで知らなかったし、知ってしまったからもう戻れないなぁとも思う。離れていかないでね、と思いながら今日は電話越しで一緒に眠るのだった。

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