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第44話若手座談会本番 前編

「おはようございます。お世話になります。本日はよろしくお願いします」

7階のエレベーターホールで、チャンスジェネレーションの社長と挨拶をした。

そのまま本日の座談会の会場である701会議室に案内をする

最大12名程度の小さな会議室だ

「では、今から色々と準備いたしますので、9:30ちょっと前くらいにお集まりください」

大きな手提げ鞄を二つ、足元に下ろしながらベートベン似の社長が言う

「じゃあまた後ほどお願いします」

会議室を出て、席に戻ろうとすると金山の姿が見えた。

TK「おはようございます」

金山「あ、おはようございます。私、どこにいたら良いですかね?」

TK「あぁ、あっちに出張者席があるんですけど、、、もういっぱいやな。」

金山「全然良いですよ。言うてももう始まりますよね?」

TK「ですね。もうすぐですね。今日は思ってること全部言ってくださいよ(笑)」

金山「いや、それ陽川さんからも言われたんですけど、私、別に何も言いたいことなんてないんですけど(笑)そもそも子会社で、本体の事なんて知らないですし」

TK「子会社の事で良いんですよ。子会社から見える親会社に対するイメージとか。貴重な意見です」

金山「それを私に言わらせるのもどうかと思いますけどね(笑)」

TK「はは。確かに(笑)まぁ、気を使わずに好きなこと言ってくれれば良いですよ」

会議室の方に目をやると、ベートーベンが顔をのぞかせていた。

TK「あ、もう始めます?」

「こちらの準備は出来ましたので」

出張者席に向かって声をかけた

TK「橋元さーん、準備できたので、ぼちぼち集まってください」

橋元「はいよー。」

橋元に続いて、島村古瀬も会議室に向かった。

ベートベン「それでは本日はよろしくお願いします。今日の座談会はテーマに沿って1時間話して貰い、私の方でボイスレコーダーで録音させて貰いまして、後日文字起こしいたしますね。司会はTKさんお願いします。一応、時間見ながら私の方でサポートもさせてもらいますので」

一同「よろしくお願いします。」

TK「先に言うときますと、今回若手しかいないので、何言っても大丈夫です。やばい奴は編集で消しますので(笑)」

橋元「ピー入れてくれんの?(笑)」

TK「ピーにしたら、ピーだらけになるんちゃうんすか?(笑)」

橋元「冗談冗談(笑)」

TK「それじゃあ、真面目に行きましょう。初めに入社の動機からいきますか?僕は元々アメフトキッカケでこの会社に入ってきたので、この会社の主力製品には全く興味ないんです。アメフト関連の商品でこの会社を知りましたし(笑)そういう意味では異端かもしれないですね」

橋元「俺も実は主力製品には興味なくて、傍流の商品に興味があって入ってきたんよね。だから産業品志望してきたんやけど、更にニッチな建築関連に配属されてしもて、今に至ってるわけやけど(笑)」

古瀬「それで言うと僕も、主力製品には興味なくて、、、」

TK「異端児ばっかりやないか(笑)」

古瀬「というのも、大学でずっと建築の勉強してたし、うちの会社、建築関連地味に結構あるじゃん?それでまぁ、確率的にも配属される可能性も高いだろうし、色んなところに行けるかなと思って」

TK「で、蓋を開ければ、姫路工場一本と(笑)」

古瀬「そう(笑)まさか、希望する全ての商材が全部姫路工場一本だとは思わなかった」

TK「金山さんは?何でこの会社に中途で入ろうと思ったの?」

金山「いやー、私、学生の頃、生活周りのものを扱う仕事をやりたいと思ってたのに、何を血迷ったか証券に入ったんですよねー。結局、こりゃダメだわと思って、生活用品を扱う今の会社を転職先に選びました」

(しかし証券に総合職で入ったのに、メーカー子会社に転職ってのも、勿体ないよなぁ。給料なんかダダ下がりやろうに)

TK「で、入ってみて今思うことはどうですか?」

橋元「やっぱり入社後のギャップはあったけど、まだ次で3年目やから、仕事の進め方とか基礎的なところをしっかり固めていきたいかな。」

古瀬「僕もまだ1年しかやってないので、早く一人で物件担当できるようになりたいですね。そうならないと話にならない。」

金山「私も、色々やらせてもらってますけど、まだ全然自分でやってる感はないんですよねー。次から次へとやること増えて、それに対応してたら一日終わってるという。やっぱり自分で一つのプロジェクト立ち上げて、一人で完遂したいかなぁ」

TK「島村さんはどうです?あまり発言されてませんが(笑)」

島村「いやー、私はあんまり『会社のために』とか思ってなくて(笑)」

TK「お、ぶっ込みます?(笑)」

島村「いやいやそんなんじゃないよ(笑)なんていうか、自分がこれからどういう生き方をしていくか?どういう価値観を待ってやって行くか?ということを常に考えて、一本筋を通してやっていきたいのよね」

TK「か、かっこいい(笑)陽川さんが紹介してくれただけある!」

島村「何々?(笑)陽川さんの名前出てくるとロクでもないことに巻き込まれそうで嫌やねんけど(笑)」

TK「いやいや、悪いことじゃないですよ!対談するメンバーを相談したら、優秀だからと島村さんを勧めてもらったんです」

続く

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