楽天2021‐2022年選手の入団退団と評価

2021‐2022年の選手の入退団のまとめです

1.2021年ドラフト加入選手評価

ドラフト順位順(育成ドラフト加入選手は対象外。宮森は後述)
・吉野 創士(外)右投げ右打ち
一軍 出場なし
二軍 48試合.197(122‐24) 1HR 8打点 OPS.527
将来の外野陣を担う高卒ルーキーも自慢の打撃は振るわず
しかしルーキーで二軍の試合数2位の48試合とフェニックスリーグ参加と首脳陣の期待は大
評価 ‐
・安田 悠馬(捕)右投げ左打ち
一軍 5試合.200(10‐2) 1HR 1打点 OPS.833
二軍 30試合.257(74‐19) 4HR 15打点 OPS.851
阿部慎之助二世の呼び名の通り練習試合とOP戦でそのパワーを遺憾なく発揮
開幕スタメンマスクを勝ち取るも、ロッテ松川との新人捕手対決では年下の松川に捕手としての差を見せつけられる等苦戦
その後コロナ離脱でシーズン終盤まで二軍漬け
しかし少ない一軍での試合でオリックスの楽天キラー田嶋からの悪い流れを変えた同点HRのインパクトはデカい
打撃の弱い捕手陣なのでコロナさえなければ…とたらればを言いたくなる
評価 △
・前田 銀治(外)右投げ右打ち
一軍 出場なし
二軍 72試合.145(145‐21) 0HR 6打点 OPS.380
ルーキー最多の72試合に出場も数字は残せず
吉野と同じく高卒ルーキーなので仕方ないところではあるが…
評価 ‐
・泰 勝利(投)左投げ右打ち
一軍 出場なし
二軍 2試合 防御率6.00 0勝0敗 イニング3回
数少ない左腕
高卒なので今年は体作りに徹した感じか?
評価 ‐
・松井 友飛(投)右投げ右打ち
一軍 1試合 防御率9.00 0勝0敗 イニング4回
二軍 15試合 防御率1.17 6勝1敗 イニング76.2回
二軍で結果を出し7月にプロ初登板初先発も試合を作れずその後一軍登板なし
来季の先発候補になれれば
評価 △
・西垣 雅矢(投)右投げ左打ち
一軍 24試合 防御率2.66 0勝0敗 イニング23.2回
二軍 11試合 防御率4.09 0勝0敗1S イニング11回
6月7月に中継ぎとして活躍
中継ぎなので回数が少ないのは仕方ないがSBとの相性は抜群
今後の中継ぎの柱になれるはず
評価 〇
・吉川 雄大(投)右投げ右打ち
一軍 4試合 防御率1.80 0勝0敗 イニング5回
二軍 23試合 防御率1.44 1勝1敗 イニング31.1回
シーズン終盤に一軍デビューし、数字を残すもタイミングが悪く出場に恵まれず
来季の中継ぎ陣の一角になれれば
評価 △

2.戦力外(ノーテンダー)加入

・川島 慶三(内)右投げ右打ち
一軍 12試合 .136(22‐3) 1HR 6打点 OPS.492
二軍 39試合 .217(69‐15) 0HR 7打点 OPS.560
内野はどこも守れるユーティリティーと左キラーから加入
しかし一軍でパッとしたのは一試合だけで後は…
一軍での安打が全部左腕から打ったものなのは流石左キラーと言うべきか
シーズン終了後戦力外→引退→楽天コーチ就任
評価 ×
・西川 遥輝(外)右投げ左打ち
一軍 108試合 .218(372‐81) 7HR 37打点 OPS.683
二軍 4試合 .417(12‐5) 0HR 1打点 OPS.950
何故か日ハムにノンテンダーされたバリバリの日ハムのレギュラー
3,4月度パリーグ月間MVP.333(84‐28) 5HR 21打点 ops1.079とチャンスメイクもし、チャンスでちゃんと返す神様
しかし五月から急激に調子を落としその後復調する事なくシーズンを終える
運の悪いことに西川の不調時に辰己が不在だったりして起用し続けなければならない状況に
結果復調できない西川はヘイトを買うことになるが、今にして思うと西川には地獄のシーズンでしかなかった
不安視されていた守備の部分はレフトでは問題はないという感じ
センターは辰己を見た後だと絶対にやらせるなレベル
ただ西川の加入によりチームの走塁意識(特に盗塁)は変わった
評価 〇(開幕からの一か月を見ちゃうとね…)
・釜元 豪(外)右投げ左打ち
一軍 出場なし
二軍 96試合 .259(185‐48) 1HR 26打点 OPS.772
一時は二軍で3割を超す打率を残し、当時一枠空いていた支配下は釜元もあり得るのではと言った感じが終わってみたら…
左打者の外野が多い楽天で成績を残せずシーズン終了後に戦力外通告
育成契約選手だけど前年は支配下選手だったので紹介
評価 ‐

3.新外国人

・マルモレホス(外)左投げ左打ち
一軍 58試合 .208(202‐42) 7HR 28打点 OPS.620
二軍 52試合 .241(158‐38) 6HR 25打点 OPS.785
近年の楽天自前外国人野手としてはこの数字でもまだやれたほうと言えてしまうのが悲しいが本当に微妙にやれてるので評価が難しい
7本のHRの内訳が同点打1、逆転2、追撃4といい時に撃ってくれている
しかし外野手としては目をつぶれないほどの守備力
利き腕の問題で守備を考えると一塁かDHが適所だがそのポジションをやらすにはあまりにも打撃が貧相
結果シーズン終了後に自由契約に
評価 △
・ギッテンス(内)右投げ右打ち
一軍 21試合 .242(62‐15) 0HR 8打点 OPS.639
二軍 15試合 .351(37‐13) 4HR 8打点 OPS1.230
これはマルホレモスもだがOP戦に多く出れなかった為二軍で少し日本の野球に慣れてから満を持して一軍へ上がる
しかし一軍の公式戦初出場の二打席目に怪我をするなど去年楽天ファンが見た悪夢をもう一度見せるというほろ苦いデビュー
(打席の途中であったが為に和田が代打として出るがすでに追い込まれていた為一球で三振という和田の晒し動画がYOUTUBEのパTVに上がることに。記録上はギッテンスの三振)
その後も故障が続き一軍に再び合流したのは8月下旬
しかしシーズン終了間際にようやく本来の姿の片鱗を見せる
適応力に期待され、この成績で来期も契約される男
評価 ×

4.中途加入(トレードや支配下登録)

・小峯 新陸(投)右投げ左打ち(支配下登録)
一軍 6試合 防御率6.00 0勝0敗 イニング6回
二軍 22試合 防御率3.80 1勝0敗2S イニング23.2回
OP戦の終盤に支配下登録
OP戦で活躍するもののシーズンを通してみると…
同じく支配下に上がった宮森からいい刺激を受けてもう一皮向けてもらいたいところ
評価 △
・伊藤 裕季也(内)右投げ右打ち(森原とのトレード)
一軍 3試合 .000(8‐0) 0HR 0打点 OPS.000
二軍 24試合 .228(79‐18) 4HR 11打点 OPS.697
OP戦で輝いた和田、期待のギッテンス、マルホレモス、二軍の四天王内田と岩見、イマイチ固定が出来てなかった一塁手陣がことごとく悪い意味で裏切ってきたためどう見てもその場しのぎのようなトレードで加入
DeNAでは下で成績を残していたものの、いざ一軍に上がると…
結果三試合でヒットが一本も出ずそのまま二軍へ
来季はその実力の片鱗を…
評価 ×
・宮森 智志(投)右投げ右打ち(支配下登録)
一軍 26試合 防御率1.54 1勝1敗7ホールド8HP1S イニング23.1回
二軍 24試合 防御率3.68 0勝3敗17S イニング22回
去年の育成ドラフト1位のルーキーでありながら二軍でクローザーを任せられ3,4月度の投手月間MVPを手にすると7月に支配下登録
そしてとんとん拍子で勝ちパターンの方程式のメンバーに
初登板から22試合連続無失点の日本タイ記録を樹立
その後プチ炎上をするも大大大活躍
セットアッパーとしてチームを何度も救った
評価 ◎

5.2022年ドラフト入団

1位荘司 康誠 22歳(投)右投げ右打ち 立教大
2位小孫 竜二 25歳(投)右投げ右打ち 鷺宮製作所
3位渡辺 翔太 22歳(投)右投げ右打ち 九産大
4位伊藤 茉央 22歳(投)右投げ左打ち 東農大北海道
5位平良 竜哉 24歳(内)右投げ右打ち NTT西日本
6位林 優樹 21歳(投)左投げ左打ち 西濃運輸
育成1位辰見 鴻之介 22歳(内)右投げ右打ち 西南学院大
育成2位古賀 康誠 18歳(投)左投げ左打ち 下関国際
育成3位竹下 瑛広 22歳(投)右投げ右打ち 函館大
育成4位永田 颯太郎 22歳(内)右投げ右打ち 国立台湾体育運動大学

2022年オフ戦力外(自由契約)、退団(移籍)等

1.戦力外(自由契約)

*がついてる選手は育成契約
投手
福井 優也
ブセニッツ→自由契約
釜田 佳直→引退(楽天球団職員)
福山 博之→引退(楽天球団職員)
寺岡 寛治
渡邊 佑樹→SB(育成契約)
*森 雄大→引退(回転寿司店)
*石田 駿
内野手
川島 慶三→引退→楽天二軍打撃コーチ
内田 靖人
*吉持 亮汰
*マーキ
外野手
マルモレホス→自由契約
岩見 政暉
*釜元 豪

2.移籍による退団

投手
涌井 秀章→トレード中日
外野
オコエ 瑠偉→現役ドラフト巨人

3.支配下から育成へ

水上 桂

2022年オフ入団選手

1.戦力外

・ウレーニャ(内)右投げ右打ち
一軍 出場なし
二軍 82試合 .271(251‐68) 12HR 57打点 OPS.828
今季イースタンで打点王になるも巨人から自由契約へ
右打者で長打のある選手のため右打者不足の楽天の救世主になるか?

2.トレード

・阿部 寿樹(内)右投げ右打ち
一軍 133試合 .270(486‐131) 9HR 57打点 OPS.735
涌井との交換トレードで入団
内外野守れる+右打者であるため、右不足の楽天での期待度は高い
島内との明治大学コンビが見られるか?

3.現役ドラフト

・正隨 優弥(外)右投げ右打ち
一軍 出場なし
二軍 75試合 .262(248‐65) 8HR 40打点 OPS.751
広島から指名
外野で右打者が和田もしくは田中和基(両打)くらいしかいない状況なので、そこを補う感じか?

4.新外国人

・マニー・バニュエロス(投)左投げ左打ち
少ない左腕を補い、自由契約となったブセニッツの代わりになるか
・マイケル・フランコ(内)右投げ右打ち
右打ち長距離砲
今年は三塁と一塁の固定がなかなか出来なかったのでそこの穴を埋める

来季への期待(ストーブリーグを振り返って)

感想

去年の新加入選手
そしてストーブリーグからの新加入選手
ドラフトは下位の即戦力投手がそれなりに数字を残せているため、投手陣
特に中継ぎ面はある程度見通しが立てられるのかなと
ただ一年を通して勝ちパターンでいられたのは宋、西口、松井祐樹だけ
宮森が一年通してどこまでやれるか
松井友、西垣がどこまで成長するか
そして安楽の復活
それ以上に不安なのが新たな先発陣の登場
涌井が抜けたことにより先発に穴は出来たわけでそこをドラフトの新人が埋めるのか?若手が出てくるのか、塩見などくすぶっている中堅ベテランが蘇るか…
野手に関しては右打者の補強によって左揃いの打線がどこまで変わるか
実績のある中日のバリバリのレギュラーの阿部の加入はかなりデカい
後は博打要素ではあるがギッテンスは日本二年目
ウレーニャも四年目
この二人の適応力
そしてフランコの実績を信じるしかない
マジでこの三人のうちだれかが.270 25HRは打ってくれないとマズい
他の選手で言うと核弾頭となる選手がやはりいないので西川の復調
小深田、辰己が来年も打撃好調
茂木、鈴木大地が共に不調に落ちない
あげたらきりがないな…
戦力外や移籍した選手で思い出と言うか気持ちを語るとすると
やはり内田と岩見
どちらもロマンが溢れてはいたがこういう結果になったかという感じ
楽天は野手の育成が下手という意見もあるのでもし他球団だったら…と思うこともあるがこれもまたそういう運命なんだろう
ブセニッツはどこかの話じゃメジャー復帰を目指すとかってのを聞いてるがそれが本当ならぜひ頑張ってもらいたい
サブちゃんは去年の復活劇は頼もしかっただけに悲しいし、森がTJをして頑張っても報われない感じになったのもやっぱり悲しい
ポジティブな感じになれるのはオコエが現役ドラフトで巨人入団になったことか
オコエよどうか大成してくれ…関東第一の時の姿にどれほどの人間が魅了されたか
とりあえずこれにて今シーズンの楽天の事は書くことないと思います
来シーズンもよろしくお願いします


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