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日本から2日がかりの大移動② ダルエスサラームにて

ダルエスサラームは窃盗などが多いため、タクシーが必須と言われていた土地である。事前にZOOMでお話くださったダルエスサラームにいらした方も、アパートに泥棒が入ったと話していた。
現地のタクシーは安全とは言えないとのことで、知人伝いにタクシードライバーさんを紹介して頂き、その方に行きたいところをピックアップし案内して頂いた。
まず、タンザニアで1番大きな病院というムヒンビリ病院を、車の通れる範囲内ではあるが、見学させて頂いた。日本の病院とは異なり、ほとんどが1.2階建ての建物で横に広がっている病院である。出店のようなものもあり、患者なのかよくわからない現地の人たちでごった返し、ここが病院の敷地内であることを忘れてしまいそうになった。(その後行った活動地である病院も同様であった)
そのあと、服や布が好きな人間としてはたまらない、現地の伝統的な布が沢山売っているストリート「カンガストリート」へ行った。コロナで沢山の店が閉店し、物価が上がっているとのこと。元々米ドルにする際レートも悪かったので、ネットで仕入れていた前情報とはかなり値段が異なりびっくりする(35000シリング、当時の日本円で2065円ほど)。疑い深い私はもう一件見たが、同じ感じで、この女性たちを応援してくれ、という言葉に負けて、キテンゲを購入した。当初はカンガを買おうとしていたが、私はどっちがどっちか混乱し、キテンゲを買ってしまう(タオル代わりに使えるのは、スワヒリ語のメッセージが書いてあるカンガ、キテンゲは6mなどで売られる服を作るための生地)。結果的に、アルーシャより手頃な価格で上質なキテンゲをゲットできたので、問題はない。(のちに、服についてはまた書こうと思います)

あっという間に時間は過ぎてしまい、急いでホテルに向かう。ホテルは頑丈な門で閉ざされており、門番がゲートを開いてくれた。ロビーでは友人が既に到着し、出迎えてくれた。無事にタンザニアに到着したことに喜び、よく来たねと抱きしめてくれる。彼女は、日本で大変お世話になった先生伝いに紹介して頂いたタンザニア助産師協会の先生である。日本の大学院生も時折ここに来ているとのこと。まだ病院もまともに見ていない状況であったが、来るまでに浮かんでいた沢山の質問を彼女にぶつける。彼女は私のたどたどしい英語に笑顔でうなづきながら答えてくれた。
彼女と話しながら、はじめてのタンザニア料理を食すこととなる。ウトリという、バナナと牛肉のスープだ。これが実に美味しくて、でも日本にはなくて、私は大好きになった。(ライムを絞ったり、青唐辛子を入れて飲む)

ウトリ


翌日のフライトが大変早かったため、私たちはそこまでゆっくり時を過ごせず、早々に解散となった。もう少しダルエスサラームにいられたら…帰りにも寄れたら…もっと彼女とお話したかった…。

彼女は今ものすごい素敵なプロジェクトをすすめている。それは、実際にタンザニアで活動して、私も必要だと感じたものである。実現する日が早く訪れることを願うばかりだ。

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