松下幸之助と『経営の技法』#130
6/24 有害な競争
~資本の力のみに頼る、競争のための競争が、社会にプラスを与えない反社会的行動である。~
競争は、資本の力ではなく、事業そのものによる競争であるべきだ。同じ種類の商品の競争は、その質と値段においてなされるのだが、コスト安が下心のある赤字、出血サービスでなく、工夫発明によってもたらされたものだとすれば、これは広く社会にとって一つの進歩だともいえる。カゴが汽車になり、汽車が飛行機になったのと同じことで、社会に益するところ大といわざるをえない。
しかし単