未来の年表 人口減少日本でこれから起きること(読書ログ)
こんにちは。TKです。
今日の読書ログはこちらの本です。
人口減少の進んでいった日本って、どのようになると思いますか…?
本書を読む前の自分の考えは「高齢化率がどんどん高くなって、人口は段々減っていって…」程度のものでした。
しかし、本書で記載されている「日本でこれから起きること」は、自分の想像を遥かに超えた、厳しいものでした。
このまま少子高齢化が進行していくと、人口は9,000万人を下回るとも言われており、日本はどんどん負のスパイラルへと向かっていくのです。
本書は、各種統計データを用いながら、現実のものとして理解しやすいよう、具体例を交えながら説明をしてくれています。
今日はその中から、特に驚いた(自分自身では想像しえなかった)未来像を3点紹介できればと思います。
2030年:地方からお店が消える
地方を中心に、生産年齢人口が極端に減少します。その結果、都道府県の約8割が生産不足に陥り、現状のサービスが維持できなくなってしまいます。
更に、人口そのものの減少が加わり、売上も減少していきます。
百貨店や量販店など、既に撤退が始まっているところもあると思います。これが今後、銀行や病院などの生活インフラに関わる業種にまで広がっていくのです。
そして、その地域はお店が減っていくことで仕事が無くなり、更に人口が減っていく。ひたすらに続く負のスパイラルです。。。
2033年:3戸に1戸は空き家に
既に増加の一途をたどっている空き家、2033年には東京都の郊外や都心の雑居ビルでも、空きがどんどん出てくるようになります。
空き家というと田舎の一軒家というイメージがあると思いますが、マンションの空き家もどんどん増えてきています。
都市圏を中心に、管理のされていない老朽化マンションが増加し、新たな社会問題となる可能性も大いにあるのです。
2040年:自治体の半数が消滅の危機に
少子化傾向が続きながらも地方の人口減少がスローペースだったのは、平均寿命の延びが少子高齢化を覆い隠してきたからです。いよいよ高齢者が大きく減少し始めると、人口は急激な減少が進んでいきます。
また、東京では別の問題も発生します。地方で暮らせなくなった高齢者が、息子や娘を頼って東京に流入してくるようになります。高齢化率(割合)で言えば、秋田県や青森県などが高いですが、高齢者数(絶対量)では東京の方が圧倒的なペースで増えていくのです。
東京はビジネスの町、医療環境も整っているとはいえ、今後急増する高齢者に対して十分な医療体制が整っているとも言い切れません。将来的には大きなリスクとなりゆくでしょう。
最後に
秋田出張に向かう飛行機の中で、本書を読みました。比較的田舎の方に伺ったのですが、空き家がチラホラみられ、人はまばらでした。
もしこの光景が日本全国の当たり前になったらと考えたら、とても恐ろしくなりました。そして、それは決して夢物語ではなく、近い未来にやってくる可能性が非常に高い"現実"なのです。
人口減少が進んでいった日本は、一体どうなってしまうのか。
それに対して、打つ手立てはあるのか。。。
もっと知りたいなと思ったなら、ぜひ本書を手に取ってみてください。
そして、この危機感を共有しましょう…!
(そんな分厚くなく、すぐに読めちゃいますので)