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The Caretakerの大作

昨日からのbandcampの全額アーティスト還元キャンペーンで、The Caretakerの『Everywhere at the End of Time』を購入しました。6つのアルバムをまとめた全50曲、6時間を超える大作。

いわゆるノイズミュージックに分類されるんだけど、テーマが興味深くて”痴呆症・アルツハイマー等の進行する様”をテーマにしている。

最初のステージ1は1900年代初期の古いダンスホールジャズ?のサンプリングが心地よく、しかし聴き進むにつれノイズが酷くなってきて、メロディーもわからなくなるくらいに壊れていくという作り。

よくこういうテーマを思いつくなと思ったりしてね。最初は気持ちよく聴いていたのが、だんだんと中盤あたりからおかしくなってきて「あれ?」ってなる。というか怖くて不安になってくるし…。

なので、どういう意図で作品を作ったのかを知り、最初から最後まで聴いてはじめて疑似体験的なことができるというわけですな。ただのノイズミュージックとしても聴いてて面白いけどさ。

ここのサイトの説明がわかりやすいかも↓

このアーティストのことを調べたら、別名義でV/Vmという名前でやっている。どっかで見たような名前だなと思ったら、この人って昔Aphex Twinの曲をいじりまくってリリースしたことで話題になった人だった。だから見たことあったのか。


基本的にノイズものってすすんで聴くことはないんだけど、この作品は面白いなぁと思って購入しました。序盤の古いジャズの曲は聴いてて心地いいし、レコードのスクラッチノイズも良い味を出している。

でも、こういう古いジャズって聴きすぎるとなんだか死にたくなりそうだなとも思う。なんていうのかな、昔はよかったなーみたいな気分が大きくなってきて、だいぶメンタルが沈みそう。

実際に何度か聴いてるけど気分が落ちるもの。好きで落ちてるからいいんだけどさ。


そしてこの作品が5ポンド(日本円で700円くらい)で買えるのがすごい。配信で、だけど。おすすめです。

各ジャケットもとても良いんだよね、有名な画家が描いているらしい。なのでできればCDやアナログで欲しいところだけど、やはり値段がはるのよ配信と比べて。

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