Trouble Again. Karla Bonoff

80年代初頭の米ウェストコースト・サウンドを彩った「コミュニティ」。お次は…
1【WC】-3

カーラ・ボノフ
先日のリンダ・ロンシュタットの盟友であり、恋のライバルでもあった。
60年代末にはアンドリュー・ゴールドらと「ブリンドル」を結成し70年代初頭にメジャーデビューするも、芳しくなく、解散。インディーズでくすんでいた頃、人気絶頂のリンダのバックアップ・メンバーに旧ブリンドルメンバーが起用され、そこからソロデビューのきっかけをつかんだ。

この「Trouble Again」はセカンドアルバム「ささやく夜 - Restless Nights」の冒頭をかざる曲。アンドリューやJ.D、ジェームス・テイラー、イーグルスのドン・ヘンリーは音作りに参加しているが、ファーストアルバム時のリンダやイーグルスのグレン・フライは名を連ねていない。それがためかどうか、アルバム全体を通しての印象は冗長であり、聴いていると退屈になってくる。で、『ローリング・ストーン』誌に酷評されることになってしまった。

ここだけの話、ワタシ個人的にも聴くときには2曲目(アルバムタイトル曲)から、ラスト(日本版のみのボーナス・トラックのスコットランド民謡に端を発する)「悲しみの水辺(The Water is Wide)」まで飛ばしてしまうことが多々ある。ちなみにカーラはカメレオン…(失敬!)ではなく、ユダヤ系。長い間リンダと同じくドイツ系だと思ってた。

主にお笑いと音楽に関する、一回読み切りのコラム形式になります。時々いけばな作品も説明付きで掲載していくつもりです。気楽に訪ね、お読みいただければ幸いです。