サ、

日焼け止めって高くて

持ち歩く用と家に置く用と頭皮守る用のスプレータイプで、夏は3つ持つのサ

お金ないけど絶対に必要で

自転車を買うお金もないから毎日学校まで30分弱くらいかけて歩いてるんだけど

そのときにきっと焼けてるのサ

でも、電車に乗ってて下を見ると

真っ白い手がスマホで文字を打ってて

もう死んでるのかな実は、
千と千尋の神隠しの列車に乗ってる幽霊たちみたいに透けてるのかな

って考えるのサ


ケンジもかまちもボンボンの坊っちゃんで
二人が見てきた世界を、

少なくともかまちと等しいほど私は見たけど
二人よりもたくさんのものは見たくないのサ、

初心には返れても純粋にはなれないから
かまちよりも生きたとき、もう私は一生汚いまま、汚いを背負って大人になるのサ

そんな日まであと5日しかないから
私は必ず生きながらえると思うのサ

もうたくさん汚れたのに
これ以上美しがれるのなんてあとちょっと

でもそうさ、かまち

美しがらなくちゃあならない、

分別もなにもつきたくない
汚いものを汚いままに罵りたい

そんな感性のまま大人になれたら
きっと死んじゃうのサ

そんなことで死んだあとは、
私がこれから受けられるはずだった幸福を
全部誰かに分けれたらいいのだけれど

死んだ私に受けられたはずの幸福なんて
きっと存在しないのサ

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