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ヘルプ商店街

「こんばんは!ヘルプ商店街のヘルパーです。何かお困りでしょうか!」
ドア開けると柔和な顔つきの男が立っていた。
「実は妻を殺してしまってね。なんとか助けて欲しいんだ」
「あー奥さんを生き返らすとかですか?」
「そんなこともできるのか?」
「できませんよ、そんなこと。死体を処理して欲しいということなら承ります」
「そう、それ!それを頼みたかったんだ」
「じゃ、ちょっと時間かかりますけど細かくして流してきますね。お風呂場お借りしまーす」
それから数時間。
「終わりましたー」
ヘルパーさんが明るい声で風呂場から出てきた。
「特殊な掃除もしときました。多分血液反応も出ないと思いますよ!」
「本当か!ありがとう!私のアリバイ作りや証拠消しもヘルプしてくれるか」
「うーん、良く考えたらそれ必要ですかね」
ヘルパーさんは私の首ワシと掴みへし折った。
「奥さんにヘルプ頼まれてたんです。殺されそうだからあなたを殺して欲しいって。あ、お風呂場お借りしまーす」

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