【年下彼氏】彼が指輪をしていない

「サクラが俺を好きでいてくれるほど、俺はサクラのことを好きじゃなくなった」

そう言われてから一週間。
わたしから愛情表現を求めることは控えることを条件に、関係を継続することになった。

あの時、イチゴさんは、
「また一緒に暮らし始めたら気持ちが戻るかもしれないし、戻らないかもしれない」
と言っていた。

今月の始めぐらいに、わたしは遠恋の寂しさを自覚し、
もうこの人と離れても元の自分には戻れないことに絶望していた。

その時はな……ぎゅーってして、大好きだよーって、何度も何度も、そう言ってくれていたのにな。

先週末は、わたしもイチゴさんも金曜日まで仕事で土曜日からはお休みの日で、
そういう週は金曜日の夜に帰って来るから、わたしは夕食を作って待っているんだけど、
「のみに行くことになったから帰れない」と言われたのが金曜の昼。

金曜日の夜中に送ったとりとめのないラインに既読がつくこともなく翌日昼。
１時頃に今から帰ると連絡がきた。

帰ってきたイチゴさんは、去年の１周年記念にそろえたペアリングをつけていなかった。

こんなの初めてだから、いよいよかと思って……
なんか、自分だけ指輪をしてるのも悲しいから、わたしも何度か外したけど、いやいや、わたしは待つと言ったのだからと思って着け直した。

土曜日の夜中に少しくっついた時、今気付きましたみたいな風に、
ちょっと寝ぼけたイチゴさんに、
「指輪どした？」ってきいたら、
「あっち」
「あっち？」
「財布の中。」
……左様で。

アナタね、金曜日の夜に呑みに行ったんでしょ？
飲みに行ったタイミングで指輪を外したままなんて（いやいつ着けてていつ外したかは知らないけど、「飲みに行くのにわたしが指輪を外した」と思うようなタイミングでね）、
行動として真っ黒じゃないですか。笑

今、日曜日の夜中。
イチゴさんは眠っているわけで、今ならスマホチェックも容易い。
お財布のチェックも容易い。

どうしようか、さっきから少し考えてたけど、
やめた。

何か出てくるのが怖いっていうのも正直あるけど、今、わたしは待っている身。動くのは得策じゃないと思うんだよな。

GWに彼の実家へ行く話もなくなった。
車検に思ったよりお金がかかりそうだから、遠出は控えるとのこと。
「だって、別にあんなところへ行っても何もないのに、実家だけ行ったってつまらないでしょ？」
と言われて、曖昧な返事をしてしまった。

まあ、そもそもわたしたちの関係が曖昧なままで、彼の実家へなんて行けるわけないと、どちらにせよ無くなるだろうなとは思っていたから、ショックとかはなかった。

そしたらイチゴさんが
「（サクラの）ママに、バーベキューしましょって言っといて」
って。
「（サクラの）姪っ子たちも呼んで、みんなで肉食べようって」
と、続けた。
わたしは「（笑）いつにするー？」とか言いながら、

あぁ、『実家に行かないのは遠出を控えるという理由だけで、お前を親に紹介したくないって意味では捉えないでほしい』……ってことかな、なんて思った。
わからんけどね。
意味なんかなかったかもしれないけど、わざわざ、わたしの親と絡むような話を出したことに意図があるなら、そんな感じかなと思った。

でも、わたしもわたしで、自分の母親に「別れるかも」って言っちゃったんだけどな。笑

もう一点、
わたしの母からＧＷ中にスポーツ観戦に誘われてて。その話をしたら、
「行って来れば？俺もそろそろ観戦に行きたいけど、車検にお金かかるから節約する」
って。
いや、でも飲みには行くんやろ・・・？笑

わたしとは出かけたくない？
ガマンできるものの順位の問題であって、観戦はガマンできるけど飲みはできなかった？
たぶん後者なんだけどさ。

二週間前のわたしなら、「否定し、是正しろ」と突っ込んだポイントがここまでで一体いくつあるものか。笑
「サクラと出かけたいたくないわけじゃない」
「親に会わせたいとかそういうことじゃない」
「飲み屋に推しができたとかじゃない」
たぶん全部そうなんだけど、今までならハッキリ言葉にしてほしいと願っていた。

というか、今もこうして書きながら思ってる。
わたしと出かけたくないってことだったらどうしよう？
親に会わせたくないからってことだったらどうしよう？
他に推し、ないし好きな人が出来たんだったらどうしよう？？？
って。

たぶん、わたしがわたしにこんな相談をしたら、
安心しなって言う。単純に車検にかかる費用を気にしてるだけだし、まだ気持ちが曖昧だからはっきりとした言葉をかけてくれないだけだよ、
って言う。

付き合い始めの頃、
「なんでそんなに恋愛相談に乗るのが上手なのに、自分のことは整理して考えられないの？」
と、共通の友人に言われたことがあって。

だって、人の相談に乗る時は状況から判断してＡ：Ｂ＝８：２なら、Ａだよって言う。でもわたしは１０：０でＡじゃないと不安でたまらないんだから、人に何を言われたって意味はない。

人に相談に乗って貰って意味があるとするなら、自分が見ていなかったＣという選択肢を提示して貰える時ぐらいか。

本当に、考え方の違いすぎるわたしたち。

今日だって、わたしが昔から不思議だった数学の問題の話をしたとき、
単純に言うと、A＝Bで、B＝Cなのに、A＝Cじゃないみたいな話。

🍓「だって、ここが数式上はイコールでも実際はイコールじゃないんだから成り立たないでしょ」
🌸「だって、イコールはイコールなのに、等しくないものをイコールと書くのはなんでなの？？？」

うわ、わたしたちの考え方の違いの根幹を表現するような話だ。笑

お互いに対して、「なんで分かんないの！！！」ってなって、結局ググった。
そしたら、数Ⅲで習う考え方を使うと、ちゃんとA＝Cを証明できると分かった。わたしはド文系なので数Ⅲなんて取ってない。笑
イチゴさんは理系だけど数Ⅲは取ってなかったのかな？？

その証明を読みながら、
🍓「何書いてあるかわからないけど、そんなの習わなくても、感覚的に数学ってそんなもんだと思うでしょ」
🌸「なんとなくしか分からんけど（←お勉強苦手じゃない）、自分が習ってないだけでA＝Cを証明できる方法があるなら良い」
って。

わたしだって数学が苦手なわけじゃないけど（寧ろ成績は国語より良かったぐらいだ）、考え方がそもそも違うんだよなあ。

🍓「国語で言う、主人公の気持ちを読み取れって問題の方がわからないよ。そう書いてあるだけで実際は違うかもしれないのに。」
🌸「主人公の気持ちなんてソコに書いてあるじゃんってなる。想像しろなんて言われてない、読み取ればいいだけなんだから。」

・・・・・・・・・・うん。笑

この会話のことを書いたのは何となくだった。

でも、わたしはさっきまで、
「どうしてイチゴさんは指輪をしてないんだろう」
って考えてたけど、まったく無意味だなってことに気付けた。笑笑笑

やっぱりロールアウトするって大事だねー。

たぶん、わたしが求める「どうして」に対する答えなんか、最初からイチゴさんの中には存在しない。

何となく気分じゃなかったとかそんな感じじゃないかな。

一生懸命、
「本当は別に好きな人ができて、でも自分から別れるのは嫌だから、サクラから別れたいと言わせるために精神的にプレッシャーをかけてるんじゃないか？」
「スマホを覗いてみて、飲み屋の女の子に『もうすぐ彼女と別れるからー』とかラインしてたらどうしよう」
なんて、考えていた、わたし。

たぶん時間の無駄ですね。笑

その上で、わたし自身が「どうしてだろう」と理由や答えを求めてしまうのも仕方のないこと。

数Ⅲだろうがその上の学問だろうが証明してくれないことに対して、理由や答えを求めているということ。
「どうしてだろう」と考えることは辞められなくても、ソレが時間の無駄だってことぐらいは分かる。笑

いやはや、すっきりしたわ。
今度イチゴさんに教えてあげようっと。

どうしても理由や答えを求めてしまうわたしに疲れてしまって、もう気持ちが戻らないというなら仕方ない。
（嫌だけど）
（仕方なくないけど）
（ぜったいに嫌だけど）

でも今の今までこの構図に気付いてなかった……というわけではないけれど、
思い返せば似たような思考に辿り着いたことは何度かあったけど、
ここまでハッキリとしてなかったし、
忘れてた。

変な言い方だけど、
「理由や答えはないという答え」を定義できたから、もう次からは大丈夫な気がする。

これ、オフラインの日記にコピペしとこう。笑

何が言いたいかって、
今は「イチゴさんに愛情表現を求めない」期間だから、色々ぐっと飲み込んでいるけど、普段なら「なんで指輪してないの😢」って、求めてた。

流石に恋人同士で「指輪をしていない」は大事件だけど、
この先、もしも関係を継続できるなら、わたしは「理由や答えはないという答え」を定義づけて、些細なことで彼を煩わせることはない。

遅すぎたかもしれないけど、気付けて良かった。

さて、この先は理由を探すというより考察。

いまのイチゴさんを苛んで（？）いるのは、
「サクラの気持ちに応えてあげられないこと」
だと思うんだよな、自分でそう言ってたし。

わたしが寂しがってるとか、愛情表現を求めているとか、そういうことから敢えて目を逸らしているように見える。

今週末は、一度だけ、おいでって腕を出されたけども……
さっき、夕食前に、ちょっとくっついちゃおっかなってくっつきに行ったら
🍓「いま🐿（お気に入りのぬいぐるみ）と遊んでるから」って言われて、
あ、くっつかれたくなかったかな？って思って、
🌸「それは失礼」
って離れたら、
🍓「なんで🐿に敗けてるのｗｗｗ」
って言われて、実は泣きそうになってたから
🌸「え、順番的に？」
とか言いながら背を向けた。

イチゴさんが寝る前は一緒に布団に入ってた。
触れないように離れて横たわってたら、時折ぬいぐるみを投げつけてくる。
🌸「なにｗｗｗｗ」
って言いながら、投げつけ返したりしてた。

以前なら、ぬいぐるみを投げつけてくるのは、
わたしにチョッカイをかけたくて、カマッテほしい時だった。
でも今、「前ほど好きじゃなくなった」がずっしり胸に響いてるわたしには、この感じで自分からくっつきに行くなんてできないわけですよ。笑

イチゴさんの考えも頑張って理解しようと試みるから、
わたしの性分もわかってほしい。笑

今まで、イチゴさんの性分を理解しようとはしていて実際に理解していても、方法論として自分のやり方をおしつけてきたから。

今日気付いたことをもう少し自分の中でかみ砕いて、お互いにとってストレスのないポイントを探せたらいいな。

せっかく、中途半端に性格が違うとかじゃなく対照的でわかりやすいのだから。

これで、ただ単純に浮気されてて早く別れたいだけとかだったらもはやギャグだけどｗｗｗｗｗ

また書きます。