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24 同志社大学古文記述問題の研究③

同志社の国語の合格点確保には記述問題の研究が欠かせない。過去問題を通して、得点できる答案とは、どのようなものか分析したい。

240207政文情生医スポ『挙白集』
傍線「思ふ様にこしらへつつ」について、誰が何のためにどのように「こしらへ」たのか、具体的に説明せよ。(三十字以内、句読点を含む)。

【分析】
「誰が」「何のために」「どのように」

というポイントを先行する本文から読み取り、具体的に
な内容を説明しなければならない設問。
「こしらふ」は「なだめる・取り繕う」の意味。

【解答例】

筆者が桜を盗んだ謝罪のために、
翁に理を説き、花見酒に誘った。

筆者が桜の持ち主に許されるため
道理を述べ、桜の酒宴に招いた。

【ポイント】
傍線部に先行する本文から、
具体的に。
人間関係は、「誰が」は筆者。
「こしらへ」る相手は、桜の持ち主の翁。
「何のために」は、
筆者が、桜を盗んだことの謝罪のため、
あるいは、翁から許しを得るため。
「どのように」翁を「こしらへ(=なだめる)」かを考える根拠は、
傍線部直前の「ことわりにやをれけむ、」「酒にやめでけむ」、
「ことわり」とは、「天地万物・・・」に対応、
「酒」は「我君のために宴を・・・」に対応。


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