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紫に翻弄された話 (1/1200 ガウ攻撃空母 製作記5)

前々回の記事では、本体のサフを吹いて終わりました。

あれから少し時間がかかってしまいましたが、その理由についてもお話ししつつ、メインカラーを塗っていきます。



調色で苦難

まずは色を作ろう!ってことで調色にトライ。

塗装にはいつも水性ホビーカラーを愛用しているので、GSIクレオス公式サイトの塗料一覧を眺め、どれにしようかな〜と考えていたら、すみれ色という色が目にとまりました。
青寄りの落ち着いた紫色っぽくて、ガウにぴったりやん!とワクワクしながら、買ってきたすみれ色の瓶を開けてびっくり。

ほぼ水色なんだけど…

クレオス…もとい、塗料あるあるだと思うんですけど、ホームページに掲載されている色と実際の塗料の色は若干違うことがあるんですよね。

すみれ」の花言葉は「謙虚・誠実」だというのに、すみれ色の誠実でないさまには興醒め。

まあそんなことを言っても仕方がないので、どうにかしてガウっぽい紫色に変化させます。

紫は赤と青を混ぜたらできる色というのをどこかで聞いたので、手始めにモンザレッドを加えてみました。

最初は全然色変わらないなーと思ったら、ある地点を境に、急に色がグレーっぽく変化。というか、ほぼグレーになってしまいました。

「あぁ、こりゃだめだ。」ってことで、すみれ色からやり直し。
失敗した塗料は、またどこかで使おうと思います。


彩度を落とさずに、水色から紫色に変化させるにはどうすれば良いか。

いろいろ考えた結果、クリアレッドを混ぜることにしました。

混ぜてみると、まあまあ良い感じ。
でもちょっと色が濃いなあ、ということで、ホワイトを追加。

結果、できたのはこれ。

▲塗料瓶がなかったので、100均のマヨカップで代用しています。

実は、あまり満足の行かない色でしたが、その時はこれ以上良い色ができないと思ったので、このまま塗ることにしました。

その時は・・・です。


そして、塗り終わりました。

肉眼では、塗料瓶の中の見た目より赤味が強く出た気がしました。おそらく、染料系の塗料であるクリアレッドが滲み出てしまったと思われます。

「MAX渡辺&大越友恵のガンプラ大好き」にて、MAX渡辺氏が、「染料系の塗料は滲んでしまうのが欠点だ」と書いてあったのを思い出しました。

「最近のクリア系塗料は染料塗料ではない」と、どこかで聞いたことがあるので、真相は正直よく分かりません。


マスキングテープで地獄を見る

ひとまず紫色は塗り終わったので、次は差し色であるオレンジを塗ることにしました。

ペタペタペタと。

いきなりオレンジを塗っても発色しないと考えたので、水性ホワイトサーフェイサーを先に塗った後、オレンジを塗りました。

ちなみに[シャインレッド 6]:[オレンジ 4]ぐらいで調色しました。

鮮やかな差し色に、心躍りますね。
さあ、剥がそう!とマスキングテープを剥がしたら、まさかの事態に。


なんか、マスキングテープの粘着質が塗面に残ってしまいました。
慌てて紙やすりを当てて、写真のような状態に。

この粘着質、なかなか落ちず、段差ができたところもありました。

さて、どうするかねこれ・・・


塗料を落としても、油断できず

こうなったら塗料を落としましょう

使うのはマジックリン(台所用)です。

水性塗料ユーザーにはお馴染みのアイテムで、アルカリ性の界面活性剤が、水性塗料を分解して落とすというアビリティが、近年注目されつつあります。

マジックリンの原液と水を7:3ぐらいでタッパーに注ぎ、パーツをドボン

▲あっという間に落ちていきます。

サーフェイサーはラッカー塗料なので、水性塗料で塗った紫色だけが落ちるので、実質下地塗装を省略して塗り直すことが可能となります。
下地はラッカー、メインカラーは水性塗料。これオススメです。


12時間くらいして、パーツを拾い上げたらまさかの事態に(2度目)

なんか、サフの表面がすんげーザラザラしていました。
(ごめんなさい、写真撮り忘れてましたm(_ _)m)

原因はパーツの漬け過ぎ。
それによってマジックリンの成分がサフにまで浸透したと思われます。

ここまでやられると、メンタル的にもかなりダメージを受けました…
調色はあまり満足せず、マスキングではなんか粘着質が残り、塗料を落とそうと思ったら下地が超ザラザラになる。と、もう踏んだり蹴ったり。

2日ぐらい休んだところで、作業再開。

表面をヤスリがけして、下地を均したあと、サーフェイサー塗装からやり直し。なんとかメインカラー塗装前の状態に戻すことができました。


今度こそは・・・

まずは調色から考え直す必要があります。

ガウの紫色は、ドムとほぼ同じ紫色だと考えて良いので、ドムのカラーレシピを参照したところ、「パープル」に「ホワイト」を混ぜたほうが良い紫色が作れることが判明しました。そこで、パープルを買い直して調色にリトライ。

グレーなどの余計な色は混ぜず、原色の良さをそのまま活かすのが調色のコツだと、どこかで見たことがあります。

できた色はこんな感じ

今度は大丈夫そうです。
少し作り過ぎた感も否めませんが、いつかドムを塗るときに使えそうです。


無事に塗り終わりました

失敗に次ぐ失敗を重ねましたが、なんとか1色目が塗れました。

進度的には、1歩進んで1歩下がり、また2歩下がって3歩進むといった感じでしょうか。お陰で、記事の投稿がかなり遅くなってしまいました。

もっと下調べをするべきでしたね。反省。

新学期が始まってしまったので、これから塗装の機会が少なくなることが懸念されます。
しかし、できる時間を見つけては少しずつ進めていこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


つづく



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