よろい

時々   出てくる   私の鎧
肩の一部だったり   足枷がごっそり取れたり
無意識のうちに
誰が着せたのかも分からない
自分でつけていながら   外せない

―問題が起こる―
人が私に問う       その鎧でいいのか?
私の体が痛む       外してしまえば楽なのでは?

取って自由になればいいのか
着たまま戦うのか
どちらがいいのか分からない

問題は置き去りのままにされ
見えない未来を、見つめている

私に出来るのは   自己満足
人のことは   分からない
私自身が決めて   殺されてもそうすると
心に誓うだけ
そんな簡単なことが   難しい

自分をかばいたい
人をかばいたい
やっぱり鎧が欲しい…
人のためなんて言って
やっぱり自己満足

いつか重みを感じなくなるだろうか
いつか朽ちて剥がれていくだろうか

やすらかな眠りに向けて、
進みつづける

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