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【人生初の街コンに参加した話】第一章


28歳になった僕の今年の目標は彼女を作る事。

あっと言う間に時間も過ぎ、仕事に追われて何も出来ない日々に刺激を求めるならもうこれしか無かった。

【街コン】

街で合コンの略なんですね。

出会いの無い男女を集めて盛り上がりましょ!
って言う真面目版の相席屋。
一室に男女を集めて闘わせる姿はまるでデスゲームさながら。
別名婚活パーティーとも言うらしい。


今回は街コンと言う新たな出会いの場にノリと勢いで潜入した男の花粉舞い散る春のお話。

きっかけは単純だった。
たまたま友達と電話しててマッチングアプリやらんとなぁって話しをしていたところ街コンとか行ってみれば?と神の宣告を受けたのでまんまと従う事にしたのである。

【神の宣告】禁止カードから緩和された様です。



正直当日に予約をしたので本当に勢いが強かった。 

もともと当日は美容院と人生初の眉毛サロンに行く予定が既にあり、18時からスタートの街コンに行けるかも危うかったのだ。

何とか時間も間に合いそうでもあるし、
家帰ってもきっと爆睡するだけだし、、
と思い、美容院の後に喫煙所で予約を入れた。


アヘン窟みたいになってる横浜西口の喫煙所で街コンの予約入れてるの後にも先にも本当に僕だけだと思う。

薬物、ダメ、ゼッタイ。


その後眉毛サロンで最強に整えてもらった僕はステータス的にはカンストしてた為、街コンに挑むには万全の状態であった。
めっちゃ気合い入れてるやつみたいだけど実際気合いは入れていた。

あとは一時間程時間を潰しさらにコンディションを整えるのみであった。

完全に時間を持て余した僕はまたアヘン窟に来て今回の戦場について調べる事にした。 


場所は横浜西口のビルの13階。
サイトには横浜の景色を一望出来るロマンティックな会場らしい。
今回参加するのは20代限定のイベント。


ほぼ予約も満員らしく、パーティーなんて行った事も無いのでめっちゃ緊張していた。

僕はカーディガンにジーンズの全然パーティーに相応しく無い格好だったけど服装は自由って書いてるしもう気合いでノリ切る覚悟を決めた。


なんやかんやで時は流れ、遂に会場入りする時間に。
入り口で個人情報の記載と本人確認書類の提出を行った後、いよいよ席に案内された。


心臓はバックバクだった。


、、、

『ん?』

『あれ、、?思ったより狭い、、?』

『つーか人少なくね、、?』


迂闊だった。
そんなサイトの写真みたいな感じじゃ無かった。
ほぼ僕が最後の人で最終的には男女6名ずつの12名のみ。


ベンチャー企業のちょっとおしゃれにしてます!的な雰囲気の休憩室みたいな感じのとこだった。

良い写真無かったけのまじでこれの半分くらいの感じ。


あと横浜の景色が一望出来ますとか書いてたけど全部窓にはブラインド付いててなんにも見えなかった。

ロマンティックの欠片もねぇ。




そんな心の声も見聞色の覇気を極めてないスタッフには通るはずもなくとりあえずビールを貰って着席。


席順は男女で対面になる形で整えられていた。
僕はその真ん中の席だった。

こんな感じ。まじでシーンとしてて最初キツ過ぎ。


席にはプロフィールカードたる物が置いてあり記入してお待ち下さいとの事。

名前から血液型、趣味、好きな食べ物、異性のタイプやら割と結構しっかりしてる物だった。

めちゃくちゃシーンとしてるのでとりあえず皆、集中して書いてますよ?感出して時間過ぎるの待ってたと思う。

まじで期末試験の時みたいなペンの走る音しか聞こえなかった。

僕は好きな食べ物に炙り〆さばって書いてあとはもうそれっぽく嘘偽りなく書いた。


プロフィールを書き終えたタイミングで司会進行の方より説明が始まった、

『最初は4人グループで楽しく会話しちゃって下さいね!』



なんだと?
一対一のタイマン勝負じゃないのか。

明らかに理系の知らねー男がまず隣に居る。
しかもグループトークでは彼と一生ペアを組まされるらしい。


そして乾杯の合図と共に遂に僕の初めての街コンと言う名のデスゲームが始まった。


次回!地獄のグループトーク編!へ続く。

To be continued...

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