スポーツと命は引き換え、で本当にいいのか

筋肉をつけた方が健康だと言われているのに何故度を越したトレーニングをしているボディービルダーが短命と言われ、お相撲さんの怪我が絶えないのでしょうか。

過度の筋トレもコリを大量に産み続けます。先日投稿した内村航平しかり、最近僕が診ている競輪選手やビーリーガーもウエイトトレーニングをしている選手が多いのでものすごいコリの量になっています。バスケット選手が言っていました、「ビーリーガーの中には過敏性腸症候群や潰瘍性大腸炎のような疾患を患っている選手が多い」と。あれだけ大きな体で外国人たちとぶつかり合いダッシュしたりストップしたりジャンプしたり着地したりすれば腰周りの筋肉が大量に凝ってしまうのは当然です。腰回りが凝れば腸が脅かされます。

若い選手が心筋梗塞や脳梗塞で急死する例も実は多くあります。←調べていただいたらわかると思います。

心筋梗塞に関してはベンチプレスなどのウェイトトレーニングもありますが、ダッシュやサーキットトレーニングなどによる心拍数の上げすぎにより大胸筋周りにコリが蓄積します。大胸筋周りは心臓のルートです。水泳選手やマラソン選手も心拍数上がりっぱなしの競技なのでコリ抜かないと危ないなと思っていつも見ています😅笑 チワワの首に鎖をつけて坂道を思いっきり引っ張って300メートルダッシュし、チワワが倒れ込みゼーゼー心臓バクバクしているのにインターバル30秒で繰り返し10本ダッシュを毎日、5年間やったらそのチワワは長生きすると思いますか?生物学上、そういう行動に健全に耐えられる構造にはなっていないのです。

日本の槍投げのレジェンド溝口和洋選手は、「練習はウェイトがすべてで後は+ α」「外国人選手との違いはパワーにある。だったらウェイトトレーニングをすればいい」の信念のもと毎日過度なウェイトトレーニングをし屈強なパワーを手に入れ日本新記録を総なめにしていました。ですが世界選手権寸前で体がオーバーヒートし選手生命を絶たれる大怪我をしました。こちらも筋肉のコリを度外視した典型例です。

スポーツの成績を上げるために強度なウェイトトレーニングをする必要があるのならルート治療でこれを減らしながら不純物のとれた筋肉だけをつけていかないといけません。無論、ウエイトトレーニングだけではなく速い動きや展開を求められるスポーツにおいては試合と練習の繰り返しでコリが積み上げられていきます。また見落としがちなのが、スポーツを引退したらそのコリがなくなるわけではないということです😅

この仮説が正しいとすれば、必然的に一流の世界でしかも長く活躍している選手ほど危険だということになります。(競技による)。
もちろん室伏選手がそのせいなのかどうかは分かりませんが筋肉のこりが梗塞やガンに発展することが僕の中では100%証明されています。室伏さんも全盛期で活躍し世界のトップを走り続けているときは1センチでも遠くにハンマーを投げるために筋肉を増強させるために相当な努力をし文字通り全力投球でハンマーを投げ続けた事は想像に難くないです。そのやり方で上に上がることができた選手は悪い意味で迷いがなくなります。「もっと強度を上げ、筋肉を増大させて心臓や肺を酷使すればさらに成績が上がり、トップに君臨し続けられる!」と。迷いがなくなると人間は極めて行動的になり実践力が増し怠慢がなくなります。まさに悪循環なわけです。

さて、ここまで読んでいただいて過去から現在に至るまでのスポーツ選手の扱いはどうであるか思い出していただきたい。監督やチームや選手本人でさえ、

「どれだけ試合や練習やウェイトトレーニングで体を限界まで酷使したとしても3日寝れば疲れが取れてチャラになる」

である。たしかに睡眠不足や純粋な疲労は抜けるかもしれない。でもコリは抜けないシステムになっているのです。これは選手本人ならわかるはずですが、チームと意識の差異が生まれている以上は身体は徐々に破壊されていきます。言うまでもなく、内臓だけではなく腰、脚、腕、首、股関節、背中、足首、もコリの蓄積と比例して怪我になります。コリを抜いておけば怪我には発展しないのです。怪我は「たまたま偶発的に起こる」ものとして扱われていますが、そんな黒ヒゲ危機一髪みたいな競技人生でほんとにいいのでしょうか?本意ではないでしょうが現実的には使い捨てになってしまっています。選手の人生は変えはきかないという意味では無知は罪なのです。

スポーツ選手やスポーツを引退した患者を見る際はぜひ視野に入れておいてください^_^
筋肉のコリを的確に抜く技術、視点を持たなければいけないことが浸透することを願うばかりです^_^

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