小鳥の歌

私は歌わねばならなかった
あの子が泣くのだから
歌わねばならなかった
まばたく星をこぼすそれは
うつくしい世界があることの証明だ
そして朝を迎え入れるために
私はほのかな灯りになりたかった
滲む朝焼けによく似た
ぜんぶをくるむ綿のような
そうして二度目の証明を

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