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はじめ#1

大学時代のアルバイトは、ファーストフードの店員。スマイルゼロのおねえさんをしていた。

そこへ新しくアルバイトとして入ってきたのが、中学卒業まもない、クリクリ坊主の男の子、はじめ君だった。

あどけない、第一印象としては、見方によっては小学生ぐらいの子どもにも見えるような面持ちの、はじめ君。

大学生や社会人が数多くアルバイトしている中に、人懐っこく、溶け込む。素直で社交性も高いので、みんなに可愛がられている様子だった。

ちょうど、私の妹と同級生だったこともあってか、私にも人懐っこく、気さくに喋りかけてくる。

大学生の男子達は、閉店作業が終わると、そのまま横浜や箱根へドライブするのが日課だった。
はじめ君も、時々は、そこへ混じって、遊びにいったりもしていた。
朝一番のシフトにも入っていたので、朝のメンバーとも、仲良く働けているようだった。
朝は主婦アルバイトも多いので、ママさんメンバー達からも可愛がられていたようだ。

ここは、色んな年代の人が、働いている。
中には仕事帰りのアフターファイブに、アルバイトにくる人もいれば、
地元の酒屋さんの、おかみさんが、60を過ぎて余暇を楽しむために、夜のシフトへ入り、男子大学生達と、閉店作業をしていたりと、様々だ。

私にとって、はじめ君は、とっても人懐っこくて、可愛いらしい弟くんみたいな存在だった。

ある年のクリスマスに、最寄駅から電話がかかってきた。
訳あって、たまたま今、駅にいます。
花束をたくさん持ってるから、お渡ししたいんですけど、、、という。
その日は、もう帰宅して寛いでるところだったので、花束を受け取りに駅まで行くことはなかったのでしたがね。

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