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はじめ#4

それからまた暫くして、年末に近づいた頃だったかな。
久々に、はじめくんからメッセージが届いた。

「変なこと、聴いてもいいですか?」

お?アナ雪のテーマソングか?😆

変なこと?どうぞどうぞ。なんでしょう?

「、、、、離婚て、大変ですか?」

へ?ヒェ?ど、どーしました?


先ずは話を聴かせて頂きましょう。

「では、日程とか改めてご相談させて頂きます!また早めにご連絡しますね!」

はーい、了解です。


私はすぐわかってしまった。
この連絡を受け取った時点でピンときた。
これも人生長年の経験値なのか、直感なのか、すぐピンときてしまう。つい、わかってしまうのよね(^_^;)

「ねぇ、でさ、今、誰か大事な人いるの?」

「な、なんでわかるんですか!僕話してましたっけ⁉︎」

「やっぱり。なんとなく、そうだろうなって、わかったから」

「沓子さんには敵わないなー。そうなんです、もう4年ぐらいになるかな、、、。前の職場の人なんです。」

「で、相手は若いのかな?」

「な、なんでわかっちゃうんですか!はい、僕よりひとまわり下です。」

おぉ!相当、若いのね(^◇^;)

「随分、歳の差だけど、彼女わりとしっかりしてるんで、話してても歳の差は感じないし、楽なんですよね。自分を出せるっていうのかな。」

あらあら、ごちそうさま。

「でも、彼女はそろそろ今後の事を決断したい時期だそうで。色々、考えもあるみたいでね。彼女がどんな決断をしても、僕はそれを受けとめるしかなくて、、、」


それから1週間も経たないうちに、はじめ君から連絡が入った。

「再来週の日曜日は、ご都合いかがですか!」

OK!大丈夫。空けときます。

「よかった!では、18時ぐらいで良いですかね」

了解です。

それからというもの、約束した日に向けて、毎晩のようにメールで連絡がくるようになった。

たわいもないメールのやりとり。近況報告が続いた。

「どんなもの、食べたいですかー!」

「楽しみですねー!」

「場所は、どこが良いですか?地元の駅でも良いですかね」

「こんばんはー。今帰りました。」

はい、はい、なんだか毎日連絡くるねー。
別にいいけど(^◇^;)

「こんばんは!今日も1日お疲れ様でした!」

「なんだか僕、毎晩連絡しちゃってますね。
なんか、すいません。不安なのかな、、、一人になると眠れなくて」

どうぞ、いつでも聴きますよ。
何か私にお手伝い出来ることありますか。
大丈夫ですよ!

「ありがとうございます。僕、どうしちゃったんだろうな。でも心強いです!今日もなんだかホッとして眠れそうな気がします。」

それなら良かった。
また、会った時にもゆっくり聴かせてもらうね。

「はい、おやすみなさい!ありがとうございます。」

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