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けんじ#3

どうしようもないほど、窮地に追い込まれたら、人間はどうなるのでしょう。

もう何も望みがない、もう誰も頼れない、誰も助けてくれない、誰も信じられない、

そもそも、人なんか信じちゃいけなかったんだ、
私はひとりぼっちだ、世の中そんなもんか、

生きていてよいのか、生きてちゃだめってことなのかな、

こんな風に、自暴自棄になってしまうのでしょうね。

もうあれから何年経ったか、、、
私も昔、そんな風になった経験がありました。

ある晩、神さまに会った。
というか、神さまが会いに来てくれた。

台風がくる前の晩のこと。

正確には、、、、神さまみたいな人、、、かな?

、、、仏様?
ドラえもん?スーパーマン?
アンパンマン?
ん~、やっぱり神さまかな(^_^)ゞ
神さん(^o^)

神さんは、大きな乗り物に乗って、はるばる飛んできてくれた。

その乗り物から、颯爽と降りて出てくる姿は
まるで、プリティーウーマンのリチャードギア。
スラッとした神さまが手を広げてこちらへ会釈する。

あの名シーンのように、花束こそ、持ってないが、笑顔でこちらに手を振っている。
、、、(>.<)ワタシがジュリアロバーツじゃないのが残念だぁ~

その神さんは、私に大切なことを、伝えるために、飛んできてくれた。

決して優しさなんかじゃない。という。

「そういえば、、、まだお互いそんなに話したことなかったよね」という、ふいの一言に、今更びっくりしてる私。

たくさんの貴重なメッセージを戴きました。
ここに全ては書きませんが

全部だいじにハートのポッケにしまいます。

ひとりじゃないってこと

いろんな人々から沢山学べるってこと

自分のカラダを大切にすること

少し、ゆっくり眠ること

そして、
今ここ!が、スタートだということ

それらを伝え終えた後、一瞬にして、いってしまいました。

ふと振り返ると、
もうそこにはいなかった、、、。

夢か幻か…

いえ、現実。
確かな真実。

もうダメだ!さすがに、どうしようもない。
とうとう力尽きた。もう、お終いだ。

嵐の夜だった。
激しく吹く風、降り続く雨が、窓にぶつかって、ガタガタと、音を立てる。

こわい!こわいよお。寂しい、、、
孤独の闇に押しつぶされそう。
助けて!

そんな時、光が差し込んだ!
「どうしましたか?」

「待ってて!そこを動かないで。
大丈夫だから。今から行くから!」

嵐の中を白馬に乗った王子さまが、やってきた!

けんじさん!

え?なんで?どうして、けんじさん、わかるの?
けんじさんが来てくれるだなんて!
ほんとに?信じられない!

昔観た映画のワンシーンが蘇る。
プリティウーマンのリチャード・ギアだわ。

オープンカーに乗って、車を横付けし、
傘を剣のように振りかざして、笑顔で現れる。

もう一方の手には大きな花束を掲げて、ジュリア・ロバーツを迎えに来たシーンが、重なります。

白くて大きな車を走らせて駆けつけた、けんじさん。
雨の夜空に傘を広げ、こちらを見つめています。

「どうぞ、乗ってください。雨すごいですね」

迎えにきてくれた。

「こんな、ことで、、、ほんの、これだけのことで、あなたがチカラつきてはいけない。」

けんじさん、、、

「こんな、こんなことで、あなたが笑顔でいられないなんて、だめだ!」

「あなたは、これからも輝き続けていくひとなんだから。君はには、これからも笑っていてほしい。」

私に?
私、輝けるの?生きていいの?

私、ひとりじゃないんだ。

「あなたは、今も既に輝いてる人なんだ。その輝きをほんの少しのことで、曇らせてはならないんだ。」

私が?こんな情けなくて、頼りないのに?
不恰好なのに?ブザマでしょう?

「君は、とっても輝いているよ。その笑顔で、お子さんたちを包んで、守ってるでしょ。とっても強くて大きいんだよ、あなたの愛は!」

けんじさん、、、
ありがとう。ほんとうに、ありがとう。

いいのかな、私。
ありがとう。

どん底から、救われた瞬間、人間はどうなるか。

私は、全てから解き放たれて、その場で崩れるように、人目をはばからず、わんわん泣きわめきました。

あぁ、生きてていいんだな。
かみさまは見てる。
自分は、生かされてる存在なんだ。

そして、人を救うのは、やっぱり人なんだ。
最後はなんといっても、人なんだ!
人こそすべて。

ありがとう

ありがとう

おかげさま

「ほら、雨も上がったよ。夜空も明るくなってきた!」

ほんとだ!夜空から光が差し込んできたね。
きらやかで、やさしい光がゆっくりと降りてきた。

深呼吸して、前を向いてゆこう!

そして、今!

自分にとって、本当に必要なものは何か、を考えさせられた。

おかげで、自分にとって、不必要なものを、手放すことも出来きた!

ありがたくて、感謝で胸がいっぱい。

あの光景を思い返しては、ぼぉ~っとしてしまうのだけれど。

ん、よし!

ぼやぼやしてる場合じゃない。
人生は、まばたきするほど、あっという間。

そう、前進前進ヽ(^o^)丿

ありがとう☆

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