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まさお#17

ある日、まさおが目の前に現れた。
ちょっと、いい?

え?なに?なんで、こんなとこで会うんだろ。

密会⁉︎
やだ、あの雪絵さんに見つかったら、ただじゃ済まないんじゃ?あ、私じゃなくて、まさおさんがね!

手招きされながら、ついてゆく私。
なに?なんで?なにやってんだろ、私。

辿り着いたのは、なんと!
まさおの自宅?
だって、雪絵さんと住んでるんでしょ?

どうぞ!入って。


雪絵さんは熊本の幼馴染のご実家へ復興の手伝いに行っていて暫く不在だという。

留守中に上がり込んじゃいけないでしょう。

何か話せば長い話もあるらしい。なんのこっちゃ⁉︎

何故か結局、まさおの家へあがることに。

しばらく、懐かしい空間の中で、たわいもない話をする。確かなのは、もうこの目の前の人は、完全に通り過ぎた過去の人であること。

もちろん、昔、ご縁あって家族になったことのある人であり、子供たちの父親でもある。
まあ、いってみれば、それ以上でもそれ以下でもないわけで、お互いに、ね!

色々あったけど、もうとっくに通り越した存在で、今となっては、感謝しかない。
どうか健康で幸せに暮らしていてほしい。ただそれだけである。そんな存在、でもそんな、ある意味、大切である存在ではある。

Uber eatsでランチをしながら、色んな話をしながら、懐かしさも感じながら、子供たちの話、そしてお互いの近況を話したりして、過ごす。

あれ?もうこんな時間!
浦島太郎だ、ほんとこれ。

だけれど、どうしても眠くて眠ってしまう。
眠くて眠くて、眠ってしまいそう。

眠ってていいよ。少し寝てればいいよ。

じゃ、少しだけ、、、15分ぐらい熟睡したら、スッキリするかな!起きたらすぐ帰ります!
そんなことをつぶやきながら、睡魔に勝てず、眠り込んでしまった。

そこへ、予定より2日早く、雪絵が帰宅。
ピンチ!
どーする?どーする?

「そのまま、ここに居ればいい!なんとかするから!」という、まさお。
なんとかするって、なにをどうするというんだろう。でも、もうここまで来たらヘタに動けないし、動かない方が良いかもね。

ドアがあく。

目が合わせられない。気づかれたかどうかわからないけど、とにかく、布団に潜り込んで、微動だにしない私。
どうか見つかりませんように、、、見つかりませんように、、、と念仏を唱えるのみ😖コワっ‼︎


何も言わずに、雪絵は外へ。
特には発狂したりもせず、穏やかな様子が見受けられる。

私はその隙に、荷物をまとめて外へ出る。
さぁ、駅はどっちだ?とにかく、急いで帰らなくっちゃ!もうここへは来ないわ!さようなら!
ありがとうね😊

外へ出て、歩いていくと、前方に女性の後ろ姿が!もしや⁉︎、、、、やだ、雪絵さんかな、追いついちゃう、人違いでありますようにぃ〜‼︎(>_<)

あ、やっぱり雪絵さんだ。

雪絵は静かに振り返って、こう言う。

「だったら私、沓子さん家、今度行っちゃうからね。突然押し掛けるからね。私も家まで行くから!」

こ、こ、怖〜((((;゚Д゚)))))))

どうしよう!
そ、そんな、雪絵さん、、、あ、でも、いくらなんでも、留守中に、他人の女の人が家にきてたら、しかも、それが私だったら、500倍ヤダよねー。

でも、雪絵さん、そーゆーのはやめよう!だって私たち、あの日お互い誓い合った仲じゃない!
せっかく手と手を取り合って、認め合えたのに。

雪絵さん、ルールをやぶったのは謝るわ!だから、もう、ここでおしまいにしましょう!
ここで、本当の決別よ!
お互いの素晴らしい未来のための決別。
だから、ここで本当の、さようなら!をしましょう!

さようなら☺️お幸せにね!ありがとう✨

そう叫んだ瞬間‼︎
目が覚めた。夢だったの⁉️

不思議なほど、生々しい夢だった。

なんだか、スッキリときもちが軽やかになった。

それにしても(^◇^;)
あー夢で良かった〜😂‼︎ヨカッタヨカッタ

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