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新任の学校管理職にとって大切な、たった一つのこと

 全国各地の学校で人事異動が行われる時期になった。今年も多くの学校に新任の教頭や副校長が着任をすることだろう。

 学校管理職のOBとして新任の教頭や副校長に一つだけアドバイスを送るとすれば、それは次のことだ。

どれだけ忙しくても、「今、話しかけるな」オーラを出してはいけない。

 年度初めの4月は、教頭や副校長にとって最も忙しい時期だ。経験豊富な教頭や副校長であっても、書類の作成、電話や来客への対応、各種の打ち合わせなどに忙殺されがちである。仕事に不慣れな新任者であればなおさらだろう。

 そんなときは、どうしても全身からこの「今、話しかけるな」オーラが出てしまいがちなのである。

 教務主任やベテランの職員であれば、かまわずに話しかけてくるかもしれない。だが、初任者や臨時任用の職員などにとって、こういうオーラを出している人物に声をかけることには相当な勇気が必要だと思う。

 試しに、パソコンのキーボードを叩き続ける手をときどき休めて、職員室の中を見回してみるといいだろう。すると、話しかけるチャンスを伺っていた職員と目が合うかもしれない。

 そうしたら、相手の目を見て話を聞いてあげてほしい。・・・これをくり返しているうちに、あのオーラは消えていることだろう。

 ・・・新任の学校管理職のスタートとしては、これで十分だと思う。

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