見出し画像

アジャイル型開発

「アジャイル型開発」とは、システムなどを開発する際の手法の一つである。

 アジャイル(Agile)とは、直訳すると「素早い」とか「機敏な」という意味だ。

 その名のとおり「アジャイル型開発」は、システムを小単位に分け、それぞれで実装とテストを繰り返しながら、スピード感をもって開発を進めていく手法なのだ。

 従来、システムやソフトウェアの開発では、「ウォーターフォール型」が主流だった。

「ウォーターフォール(滝)」が上から下に流れるように、開発の最初の段階から全体の機能設計や計画を決定し、その計画に従って順番に開発や実装をしていく手法である。

 しかし、「ウォーターフォール型」には当初の計画以外のことに対して柔軟に対応することが難しいという欠点がある。

 システムやソフトウェアなどを開発する場合には、途中で仕様が変わることや新しい機能が追加されることが珍しくない。

 その対応には、部分的に柔軟な変更を加えることが可能な「アジャイル型開発」のほうが向いているのだ。

 近年はテクノロジー以外の分野にもこの「アジャイル型開発」が応用されている。たとえば、兵庫教育大学では教員養成のカリキュラム開発にこうした手法を用いているのである。

 ・・・数年前に某自治体が導入した校務支援システムには、リリース後も毎月のように新しい機能が追加されていた。

 その一方で頻繁にバグが発生し、しょっちゅう「改修中」という状態だったと記憶している。

 見方によっては、あれも「アジャイル型開発」と呼べるのかもしれない。

 ・・・いや、「泥縄式開発」や「自転車操業型開発」と言ったほうがふさわしいのだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?