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「ブロッコリーの花」と「アンコンシャス・バイアス」

ブロッコリーの花

 先日、近所の畑にアブラナの花が咲いていた。菜の花とも呼ばれる、春先によく見かける黄色い花である。
 だが、どう考えても季節外れだ。気になったので、花の名前が調べられるスマホ用アプリで画像検索をしたところ、意外な事実がわかった。その花はアブラナではなく、ブロッコリーだったのだ。

 アプリの情報によれば、ブロッコリーはアブラナ科の植物だそうだ。同じアブラナ科なのだから、花の形状が似ていても不思議はない。ちなみに、ブロッコリー以外にもキャベツ、ダイコン、カリフラワーなどがアブラナ科だということである。

 普段、私たちはブロッコリーの蕾の部分を食べている。蕾をそのままにしておけば、当然のことながら、いずれは花が咲く。おそらく私が見たのは、何らかの事情で収穫されないまま放置されていたブロッコリーの株だったのだろう。

アンコンシャス・バイアス

 最近、アンコンシャス・バイアス(unconscious bias)という言葉を耳にすることが何度かあった。日本語にすると「無意識による思い込み(決めつけ・先入観・偏見…)」ということになる。
 具体的な例としては、
〇血液型をきいて、相手の性格を想像する
〇性別、世代、出身地、学歴などで相手を判断する
〇「親が単身赴任中です」と聞くと、まずは「父親」を思い浮かべる(母親のことは思い浮かばない)
 などが挙げられる。

 自分自身には、こうしたバイアスはないと自負していた。しかし、「ブロッコリーは食べ物(だから、花が咲くことはないだろう)」というバイアスに囚われていたことに気づかされた次第である。

 おそらく、この「ブロッコリーの花」のようなことは、ほかにもたくさんあるんだろうな~。

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