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禁断の階段改訂版 第十話-別れ
残念だけど仕方ないな…
受信したメールを見て裕司は呟く。
差出人は祐司が陵辱小説をアップしているサイトの管理人からだった。昨日ようやく懸案だったアイドル凌辱小説の四人目までを送付できたので次回更新の連絡だと思ったのだが、新規の投稿受付を止めて、サイトも閉鎖すると言う内容だった。
何でも手術をするほどの大病を患ったために性欲が落ち、自身の作品もこれ以上書き続けるモチベーションがなくなったと書かれていた。
残念と思う反面、ホッとした面もあった。まだエピローグが残っていたのだが、今回は正直書いていてさほどモチベーションは上がらず進みも遅かった。
本来はジュニアアイドルの凌辱小説というコンセプトのホームページなのに、畑違いの女子中学生の凌辱小説である自分の作品を十件以上掲載してくれた事には感謝しているし、他のメンバーから感想をもらうなど交流することも出来た。それがなくなるのは残念だが、事情が事情だけに仕方がない。元々投稿する事は考えていなかったのだ。前の通り個人の楽しみに戻るだけだ。
お見舞いの返信をするとテキストエディターを起動し、【目次】というファイルを開く。女子生徒の名前と小説の各章のサブタイトルがずらりと表示される。殆どは書き終えたものである。続編を思いついて書いているものもあるが進みは鈍く、新しいヒロインの話も今のところない。
最近はあまり楽しみとも言えなくなっていた。やはり中学卒業から十年以上が経過し、クラスメートたちのイメージが薄れているのが大きい。
題材となる中学時代の卒業アルバムは、失恋した初恋の女子生徒を忘れるために処分してしまった。今まで書いてきた作品の女子生徒は辛うじて残っていたクラスの集合写真を頼りに選んできたが、もうネタになりそうな女子生徒は残っていない。可愛い子でないとアイディアも浮かんでこない。
一方めぐみとして会った女装子、真弓との関係も残念な結果になっていた。
結局めぐみは真弓と三回関係を持った。最初は真弓を女装レズに理想的な相手だと思った。実際初めての時は真弓の愛撫に身を委ね、受け身になる喜びを満喫することが出来た。真弓もめぐみをよほど気に入ったらしく、元々相手が感じるのを見て喜びを得るタイプだという話の通り、執拗なまでにめぐみを愛撫した。
しかし二度目から少し様子が違った。真弓の愛撫に時々不自然に力が入る事があり、それは痛みを覚えるほどのものだった。三度目も同じことがあったため流石に指摘したところ、どうも真弓にはサディスティックな一面があり、めぐみが痛がるのを見て楽しもうという意図だったらしい。
めぐみにはレイプ願望があるが、それはSМとは全く違う嗜好だ。痛がる演技は良いが、本当に痛みを求めているわけではない。
めぐみは真弓と嗜好が違うことを説明し、申し訳ないがこれ以上は会えないと告げた。真弓も苦痛を与えたことを謝罪し、それを了承してくれた。悪い人ではないが縁がなかったのだ。
しかし同性と身体を重ねることがどういう感じなのかある程度理解できたので、祐司は次のステップに進むことにした。
例のサイトにアクセスし、画像掲示板のコーナーに入るとメッセージを書いていく。
こんにちは、東京都に住む三十代の初心者女装っ子です。
ストーリープレイを希望しています。
お芝居の中でお相手してくれる純男さんはいませんか?
詳しくは後日説明します。
年齢は問いませんが、清潔感があって分別のある方が希望です。
それでは宜しくお願いします。
画像を添付すると祐司は送信ボタンを押した。
-続く-
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