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【妄想ライオンズ70】このフォークの落ちをみよ】

 隅田を援護できなかった打線が、今日はわずか1点とはいえリードして迎えた終盤。先発の松本航は、ほぼ完璧な投球で、楽天打線を文字通りねじ伏せてきた。

1−0の7回。

継投に入ったライオンズは、ツーアウトからフォアボールでランナーを2人ためてしまう。

楽天の田中が7回のピンチを抑えて吠え、託した攻撃。ミスも重なって生まれたピンチに、得点の予感が漂う。

ここでライオンズは左腕の佐藤から、連投となる森脇にスイッチをする。楽天は、それを見て代打の代打で左の渡邊をあててくる。

ストレート2球をファールさせて追い込む。4球目のフォークはカットされ、5球目のストレートは低めに外れる。

開幕3連戦は、いずれの試合も肩を作ったけれども出番がなかった。ようやく巡った出番は昨日。1点差とはいえ、負けているシチュエーションでの登場だった。


昨年も、怪我で多少の離脱はあったものの、コンスタントに投げ続け、率もいい。ただ、150キロを超えるストレートがあったり、相手をねじ伏せるパワーがあるわけではない。闘志を全面に出して向かってくるタイプでもない。平良や水上の影で、淡々と仕事をこなしてきた。

けれども。今年は違う。野心がある。

勝ちパターンで仕事をする、8回、9回を抑えていく。その強い気持ちで向かっている。オープン戦はしっかりと結果を残した。 ようやく巡ってきた痺れる場面。


6球目は、真ん中、明らかなうちごろに投じられたかに見えた。その瞬間、そのボールは大きく、大きく、縦に消える。文字通り消える。 渡邊はストライクゾーンのはるか下までいったフォークボールを、大きく空振りをする。 このフォークの落ち、まさに伝家の宝刀!

https://twitter.com/lions_official/status/1643864979593129984?s=20…

小さくガッツポーズをしてマウンドを降りる。

1点差をキープした次の回、勝負を決める2点目を、主砲が叩き出す。
ライオンズの後ろは、かくも熱く、厚い!

#seibulions #西武ライオンズ #走魂 #森脇亮介


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