漫画を描いたはなし

初めての漫画を描いた。嘘。前に一回ランプの魔人を拾う話を描いたが、アレはノーカン。

せっかく描いたし、何考えながら描いてたとかを記録しておく。


自分はプロットを考えるとき(素人のくせに偉そうな)、オチとかギミックとか、舞台背景から発想を広げることが多い。でも今回は短めの予定だったし、描きたいシーンだけを描く感じにした。具体的には、タクシーというものがすでに滅んでる世界で、試しに呼んでみたらホントに来ちゃった!!!的な。

この6ページから広げるつもりはないから、大した設定は考えなくていいんだけど、いいんだけど考えてた。

っていうのは、まぁ暇つぶしでもあるんだけど、コマの中に矛盾を作りたくなかったからってのもある。具体的に言うと、例えば下のコマ

元々は赤線のように、60 と書かれた速度標識を描いてた。まぁよくある風景だし、アクセントになるかな、と思って。

でも、ここに速度標識を描くことでいろんな意味が生まれる。例えば、この場合なら車両は左側通行の国だったってことになるし、おそらく速度はkm/hで表される地域なのだろう。

これだけなら大した矛盾は生まれないが、この漫画はこの後、ヒッチハイクやタクシーという単語、概念を知らない2人が出てくる。時代は遠い未来のつもりだったので、”タクシー”という言葉を知らないということは、タクシーという文化がすでに滅んでいる(実際はまだあったが)、単語まで知らないということは、かなりの年数が経ち、言語が変わっている可能性が高いな、と思った(私たちが平安時代の単語を知らないように)。

となると、言語が変わってるんだから、文字も変わってる可能性がある。そうすると、”60”というアラビア数字がまだ使われてるのはおかしくなってこないか・・・?そういう矛盾が生じる可能性があるなら、これは描かない方がいいな、ってことで描かなかった。

絶対ここまでやる必要はない。でもこうすることで、この世界がどんな世界か少しずつ明らかになっていく。

(ってかここまで書いといてなんだけど、この道廃道なんだから昔の標識が残ってるのは別にいいのか!まぁとにかく、こういう感じでいろいろ設定を練ったりしながら描いてた、ということが言いたかったのです。)

そんな風にいろいろ考えてたら、普通に一本描けそうな設定ができあがっちゃった。なので、もしかしたら続くか、違う形で書き直すかもしれない。少しだけ情報を漏らすと、この女の子は人間じゃなかったりする予定。こういう設定を頭の中で考えるのめっちゃ楽しいんだよな~毎日寝る前の布団でニコニコしながら考えてた。またどんな形でかはわからないけど、お披露目できたらいいな。

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