慢性腎不全



こんにちは、
アミナです。


腎臓の働きが徐々に低下した状態を慢性腎不全と言い、
高齢の動物ほど発生頻度が高くなります。


機能が低下した腎臓は治療しても元に戻ることはなく、
次第に悪化していきます。


慢性腎不全の原因には尿細管間質性腎炎や、
糸球体腎炎、腎アミロイドーシス、腎盂腎炎、先天性、
または家族性腎疾患、多発性嚢胞腎、腎臓腫瘍、

高カルシウム血症、低カリウム血症などがありますが、
多くの場合はいまだに原因は不明だそうです。
また、急性腎不全が慢性腎不全に移行することもあります。


慢性腎不全では、尿を濃縮する能力が低下するため
多尿となる一方、尿として身体から出て行った水分を補給するため
水をよく飲むようになります(多飲多尿)。

腎臓の働きがさらに低下すると、
腎臓から排出されるべき老廃物が体内に蓄積してしまうため、
高窒素血症を起こし、尿毒症へと進行します。


また、腎臓には赤血球を作るために必要な
ホルモンの産生やビタミンDの活性化、
血液中の電解質(ナトリウム、カリウム、リンなど)の調節、
血圧の調節などの働きがありますが、

これらの機能も障害を受けるため、貧血や上皮小体機能亢進症、
電解質異常、高血圧などを生じることがあります。


その他の症状としては、食欲不振や元気の消失、
体重減少、皮膚の柔軟性の低下、嘔吐、下痢、便秘、

高血圧による眼底出血や網膜剥離からの視力障害、
重度の低カリウム血症になるとみられる頸部筋力の低下で
お辞儀をしたような姿勢になる、などがあり、
末期になるとけいれんや昏睡になります。


慢性腎不全は症状が次第に悪化するので、
できるだけ症状を緩和させ、また腎臓の負担を軽くすることが
治療の目的となるそうです。

また、高リン血症が続くことによって生じる
軟部組織へのミネラル沈着や高血圧などの合併症は、
腎不全の進行を助長するので注意が必要です。


慢性腎不全で食欲があり、大きな異常がみられない時は
食事療法が行われます。

腎不全では腎臓に負担がかからないようにすることが最も大事です。
そのためには、一般に低タンパク食と
ナトリウムやリンの制限が必要となります。

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