真菌による感染症


こんにちは、
アミナです。


 
(皮膚糸状菌症)
皮膚糸状菌症は、
皮膚や被毛、爪などにおける表在性真菌感染症です。

ミクロスポルムや、トリコフィトンなどが原因となり、
これらの真菌は、動物の皮膚の構成成分であるケラチンが
その発育に利用されるそうです。

犬では約7割がミクロスポルム・カニス(犬小胞子菌)で、
約2割がミクロスポルム・ギプセウム(石膏状小胞子菌)、
約1割がトリコフィトン・メンタグロフィテス(毛瘡白癬菌)
によって起こります。

一方、猫では98%がミクロスポルム・カニスが原因です。

自然感染は土壌、または接触により起こりますが、
菌が付着した櫛やバリカンなどが原因となることもあるそうなので
気を付けなければなりません。

ミクロスポルム・カニスは、乾燥している状態でも、
少なくとも13ヶ月も生存するそうです。

症状として典型的な病変は
直径1㎝~4㎝程の急速に広がる円形脱毛です。

真菌の感染に続き細菌の二次感染も起こり、
ケリオンという巣状の炎症性結節形成が
みられる場合もあります。

成犬では体の表面全域に
皮膚糸状菌症が広がることは珍しいのですが、
副腎皮質機能亢進症などの免疫抑制状態の場合には
全身性になることがあるそうです。


猫の場合は子猫に発症しやすく、
耳介や顔面、四肢に巣状の脱毛がみられます。

また、見た目には無症状の猫も、
他の猫や人間への感染源となるそうです。

皮膚糸状菌症は、約3ヵ月以内には
自然に軽快していくのですが、
早期に治す為と、他の動物や人間への感染を
予防するために治療を行います。

毛刈りやシャンプー療法、
局所への薬物の外用療法をおこないますが、
慢性例や重症例、または長毛種の動物の場合は
抗真菌薬を経口投与します。

症状が薄れていくには1ヵ月程度かかるそうですが、
その後もさらに2週間~4週間は
投薬をする必要があるとの事です。

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