血を吐く(喀血)


こんにちは、
アミナです。


肺や気管支などの呼吸器系から出血して、
咳をしながら血を吐くことを喀血と言います。

これに対して、
口の中、のど、食道、胃、十二指腸などの
消化器系から出血して血を吐くことを吐血といい、
喀血とは区別をします。

喀血の場合、吐いた血は鮮血で、
血液に泡が混じっていることがあります。

猫の咳は、犬と比べるとわかりにくく、
また、呼吸器系から吐き出された血液を
すぐに飲み込んでしまうことが多いので、
猫の喀血に気付くことは難しいのです。

喀血の原因は、
誤って異物を気道内に飲み込んだり、
交通事故やけんかなどによる
気管や肺の損傷などによって
気道内で出血した場合にみられます。

気管支や肺、心臓などの病気や腫瘍、
血液の病気などによっても起こります。

また、吐血では、胃や十二指腸などから
出血した場合は黒ずんだ色をしています。

そして、吐血の場合では、
黒色便がみられることもあります。

吐血は、口の中、のどからの出血、
食道や胃の病気、腫瘍、
血液の病気などによって起こります。

観察のポイントは、出血の確認をします。

一般に動物は血を吐いても
飲み込んでしまうことが多く、
出血があったかどうかの確認をするのが困難です。

激しい咳をした後や、喀血が疑われる場合は、
苦しがったり暴れない程度に口の中を観察して、
口の中に血液が付着していないかどうか確認しましょう。

そしてどのような状況で血を吐いたのかを観察します。

突然に起こったのか、回数は一回のみだったのか、
繰り返しみられるのかどうか、記録をしておきましょう。

また、前触れがあったかどうかもわかる範囲で
記録しておきます。

血を吐く前に吐き気、痛み、咳、
鼻血などの症状があったか、
異物を誤飲した可能性はなかったかなど。

吐いた血液の量や色、血液の色によって、
喀血か吐血かを判断することができます。
また、血液以外の混入物がないかどうかも観察しましょう。

咳の強さや頻度、呼吸の状態、
粘膜の色やチアノーゼの有無も観察します。

出血量が多かったり、激しく咳き込んだり、
呼吸困難、チアノーゼなどの症状がみられたら、
命の危険にさらされているかもしれませんので、
出来る限り早く診察を受けて下さい。

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