犬の口腔ケアは習慣に!


犬も高齢になるにつれ、
加齢臭も増してきます。(特に口臭!)

お客様のお宅にヒーリングに伺った時に、
口臭がひどい高齢犬に何度か出会いました。

犬好きな人ならまだしも、
犬が苦手なお客様に 顔や手をペロペロ舐めて挨拶をしたら
かなり嫌がられるのではないでしょうか。

愛犬の口腔ケアを
上手にできていない飼い主さんも多くみられます。

実は、昔うちにいたスピッツも、
老犬になるまで歯のケアをしたことがなく、
晩年は全ての歯が抜け落ちてしまいました。

まだその当時の日本では、
犬や猫に対しての身体ケアの知識が乏しく、
殆どが外飼いでした。(今では考えられないことですね!)

今思うと、口腔ケアをきちんとしていたら、
あと2,3年は長生き出来たのではないかと悔やまれますが、
その頃はまだ、ドッグフードも一般的には販売されていない時代ですから
仕方がなかったのです。
 
歯の状態は身体全体の状態にも影響を及ぼします。
 
食事の後に、歯の表面をガーゼなどで
拭いてあげている光景を見る事がよくありますが、
表面を拭くだけではあまり意味がないようです。
 
何故なら、犬の口腔内で問題になる多くの場合は
歯肉炎、歯周病だからです。
 
犬は虫歯になる事は殆どないそうですが、
歯肉炎や歯周病になってしまうので、
歯周ポケットをしっかり磨く事がとても大切なのです。
 
もし、これから犬を迎える人は、
仔犬を家に迎えたその日から習慣にした方が良いでしょう。

歯肉炎は歯周病の初期に発症する状態で、
歯肉に炎症が起こり、症状が進行すると歯肉から出血しやすくなります。

ただこの段階でクリニックで治療を始めて、
原因を取り除いておけばもとの状態に回復するそうですが、
歯周炎に進行してしまうと元通りには戻せなくなるそうです。

歯周病の原因は、歯垢の中にいる細菌が原因とされています。
細菌そのものや、その毒素に対して
犬や猫の体内では防御反応が起こります。
そしてこれらが関連して歯周組織に炎症が起きるのだそうです。

歯石(歯垢が石灰化したもの)の表面は
ザラザラしていて歯垢が付きやすいので、

一度歯石が付着してしまうと厚くなったり広がったりして
歯周病が悪化してしまいます。

そのまま放置しておくと最終的には歯が抜けてしまいます。

気が付いた時からで良いのですが、
今までブラッシングに慣れずにいた犬には、
ゆっくり徐々に慣らして習慣にしてあげましょう。

新たに仔犬を迎える場合は、
初めからからブラッシングに慣れさせることが大事です。
 
また、家のケアだけでは完璧ではない為、
定期的にクリニックでも歯垢の除去をするようにしましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?