環境汚染物質と食事



こんにちは、
アミナです。


中毒は自然界のものだけではなく、
化学物質にもより、
また口から入るものだけとは限りません。


(一酸化炭素中毒)
一酸化炭素は、酸素不足の状態で
ものが燃える(不完全燃焼)時に発生します。


冬場に窓を閉め切って石油ストーブや
ガスストーブなどをつけっぱなしにしたり、

ガレージ内で車のエンジンを
かけっぱなしにしていることが原因で、

毎年のように事故が発生し、
人間と同様に犬や猫などのペットも犠牲になっています。


一酸化炭素は、
身体中のあらゆる細胞に酸素を運ぶ働きをしている
血液中のヘモグロビンに結合して、
血液の酸素運搬能力を低下させてしまいます。

嘔吐や視力障害、呼吸困難、錯乱、けいれん、
昏睡などが起こり、死亡することもあります。

また、数日あるいは、数週間後に知能低下や
性格の変化を起こすこともあります。

治療は、100%の酸素を出来るだけ早く吸入させます。
一酸化炭素ヘモグロビンの半減期は4,5時間ですが、
100%酸素を吸入させると約80分になります。

また、人の一酸化中毒の治療の場合は、
高気圧酸素療法も行われているそうです。


(煙吸入)
火事の際には、一酸化炭素以外にも
様々な有毒なガスが発生します。

主なものとしては、
ポリウレタン、アクリル製品から発生する青酸ガス、
塩化ビニールなどから発生する塩化水素、

フッ素加工製品などから発生する
フッ化水素などがあります。

呼吸器系は高熱による熱傷とともに、
有毒ガスによる障害を受け、
ショックや肺水腫、気管支収縮、呼吸困難、けいれん、
昏睡などを起こして死に至る場合があります。

その際の治療には、酸素吸入の他、
症状に応じた救急治療が行われます。


(ヒ素)
ヒ素は、天然では硫砒鉄鋼や鶏冠石
などの成分のひとつとして存在しています。

また、銅や亜鉛などの精錬の際にも発生します。
採掘場付近の土壌や地下水が汚染されていたり、
精錬の際の粉塵を吸入すると中毒が起こります。 

この他、身近な例としては、
除草薬や殺虫剤、殺鼠役、防腐剤、半導体材料、
更に犬糸状虫症の治療薬(成虫駆除薬)
としても用いられています。

急性中毒の場合は、嘔吐や腹痛、衰弱、運動失調、
水様下痢、ショック、腎障害を示し、
死亡することもあります。

また、慢性中毒の場合は、食欲不振や皮膚炎、
呼吸困難、腎障害などが見られます。

治療には、胃洗浄を行い、
活性炭などの吸着剤や下剤を投与します。

また、輸液や金属除去役の投与、
ぺニシラミンの内服などが行われます。


(ボツリヌス中毒)
ボツリヌス菌が産生する
神経毒が原因となって発症する中毒です。

ボツリヌス菌は、
傷んだ食品や腐乱した生ゴミに存在する菌です。

タイプC1(シーワン)というものは
犬に多く報告される毒素です。

その症状は、毒素を含む食品を食べた後、
数時間から数日以内で発生します。

ボツリヌス中毒は、
後ろ脚から麻痺症状が現れて
頭部に向かって広がっていきます。
 
確定診断には、
原因と思われる食べ物から
ボツリヌス菌を分離して診断します。

軽度の神経症状は、殆どの場合は自然に回復します。
しかし、重症例の場合は、
抗毒素を投与して麻痺の進行を抑えても、
治療前に起こった神経障害を回復することは出来ないそうです。


(マカダミアナッツ)
殻付きのナッツが簡単に手に入る
ハワイにおいて知られている中毒です。

でも今では日本でも簡単に手に入るので、
条件が揃えば起こりうるかもしれません。

この中毒は、
多量のマカダミアナッツを摂取することにより
発症するといわれています。

ただし、中毒を起こす成分は
いまだに不明なのだそうです。 

中毒症状は急性で、
食べた後かなり早く発症します。

症状としては、
様々な程度の運動失調や後ろ脚の不全麻痺、
高熱などが生じるといわれています。

でもこれらの症状は、
治療しなくても12時間から24時間ほどで回復するそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?