犬糸状虫症(循環器系、血液の線虫症)


こんにちは、
アミナです。


フィラリアという
一群の寄生虫がありますが、
よく知られている犬の感染症です。


フィラリアの種類は多く、
様々な動物に寄生するものがあり、
犬に寄生するするものだけでも
およそ10種類が知られています。

犬糸状虫とは、
このようなフィラリアの一種です。

犬糸条虫は、世界各地に分布し、
とくに北アメリカやアジア、ヨーロッパ南部、
オーストラリアなどで大きな問題になっています。

日本でも全国的に発生が認められていますが、
南の地域ほど高率で発生する傾向にあるようです。

また発生頻度は高くはないですが、
時には急性症状を起こすこともあるそうです。

急性の犬糸状虫症では、
急激に元気がなくなり、食欲もなくなり、
呼吸や心臓の拍動が早くなったりして、
呼吸困難などを示すそうです。

さらに血液中の赤血球が壊れてしまい、
その中の成分が尿中に出てしまうため、
尿が赤くなることもあります。

急性犬糸状虫症は、
速やかに適切な治療を行わないと、
死に至ることが多い重篤な病気なのです。


一方で、猫やフェレットの犬糸状虫症は、
軽症で無症状で経過することも多いようですが、
急性に転化することもあるそうです。

猫やフェレットは心臓が小さいため、
一旦急性かしてしまうとかなり重症になり、
犬以上に死亡する確率が高くなるとのことです。


治療は、駆除薬の投与のほか、
外科的な手術によって
犬糸状虫の成虫を摘出することもあります。

犬糸状虫を駆除するには、
多くの困難が生じるので、
他の寄生虫以上に予防が重要であるといえます。


感染を予防するには、
中間宿主である蚊の吸血を受けないことが第一ですが、
これは現実にはとても難しく
確実に実施できる保証はありません。

蚊に刺されることはやむを得ないことで、
感染は避けられないと考え、

感染した犬糸状虫の幼虫が体内で発育して
心臓や肺動脈に達して成虫になる前の段階で
殺滅するようにします。


これに用いられているのが
犬糸状虫予防薬といわれる薬です。

これは、予防薬とはいわれていますが、
感染を予防するのではなく、
成虫に発育するのを予防する薬で、
その作用は幼虫の殺滅です。

犬糸状虫の幼虫は、
終宿主の筋肉の間などに寄生しています。

この時期の幼虫を殺滅しても、
成虫駆除の場合と異なり、
死んだ虫体が肺に詰まることはなく、
安全に虫体を駆除することが出来るそうです。

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