犬の生活習慣病


こんにちは、
アミナです。


犬の生活習慣病の殆どが、
肥満と関係していると言われています。

この肥満は、
飼い主が与える食事の習慣から生じてくるもので、
様々な病気を引き起こします。

人間と同じように、
エネルギーの摂取とインスリン分泌のバランスが崩れて起きる
「糖尿病」が多くなっているそうです。

糖尿病は、インスリンの作用不足による病気で、
糖質、脂質、タンパク質の代謝に影響を及ぼします。

犬猫ともに中年齢以降に発症することが多いようですが、
若年齢に観察されることもあるようです。

症状が進むと、色々な合併症を発症することがあります。
犬の種類で糖尿病になりやすい傾向にあるのが、
トイプードル、ダックスフントなどです。

基本的にはどの犬種でも発生する可能性はありますが、
雌の方が雄よりも発生する確率が高いようです。

原因としては、遺伝的素質の関与や、
肥満やストレス、食べ過ぎ、加齢などの環境要因も
誘発原因であると考えられています。

症状は人と同じく初期に現れることは比較的少なく、
かなり病状が進行してからわかるようです。

一般的な症状としては、多飲多尿が見られ、
食欲の割には体重が減少したりする場合があります。

糖尿病の合併症としては、白内障や網膜症、
自律神経の障害、糖尿病性神経症状、肝疾患、
細菌感染症などがあります。

肥満に関連する病気「脂肪肝」は、
肝臓内に中性脂肪が過剰に蓄積する病気です。

比較的猫に起こりやすいのですが、
急性に起こった場合は死亡率がかなり高いそうです。
原因としては、肝臓への脂肪沈着などによって発症します。

この状態になると食欲不振や食欲廃絶により、
栄養不足状態となった場合に起こり、
特に肥満した猫に多く認められるそうです。

症状は、抑うつ、元気消失、体重の減少、嘔吐、
下痢、出血などの傾向が見られます。

肥満に関連する病気「変形性関節症」は、
過剰な体重によって関節が変形しボロボロになる病気です。

この病気は、関節に凹凸ができるため、
歩行時に痛みが生じます。

痛いと動かなくなりますが、
動かさないと更に凹凸が生じて
関節の変形が進んでしまうという悪循環になります。

加齢とともに進むそうです。
「心不全」も肥満に関連します。
体重が増加すると血液の量も増えます。

心臓そのものは、その体格に合った量の血液を
供給するように出来ているので、
当然血液の量が増えれば心臓の負担も増え、
慢性的にその状態が続けば心筋は疲労して心不全に至ります。

こうした病気にならないように、
肥満の対策をしなければなりません。

肥満の原因は運動不足と、
食べ物の与え過ぎである事は間違いありませんが、
人のダイエットと同じでなかなか難しく
かなりの努力を要します。

欲しがるだけの食べ物を与えているのは人間ですから、
飼い主が与え過ぎなければ良いのです。

動物の食事の管理は、健康の管理として、
責任を持って体重管理をしてあげて下さいください。

上記のような目に見える症状がある場合には、
すぐにクリニックへ受診しましょう。

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