食べ物による中毒



こんにちは、
アミナです。



家の中にある観葉植物や合成物質を誤食して
中毒を起こすのとは異なり、
食べ物による中毒は殆どなく、

実際に問題になるのは、
ネギ類とチョコレートによるものだけではないかと
言われています。

タマネギ中毒は、犬を飼っていて一番よく耳にする
中毒だろうと思われます。

ネギ、タマネギ、ニンニクなどには、
複数の有機チオ硫酸化合物が含まれています。

これらの物質は、赤血球に傷害を与え、
その内部にハインツ小体を持つ赤血球は、
血液中で比較的簡単に壊され、
その結果、貧血を起こしたり、
ヘモグロビン尿(赤色の尿)を出させます。

この症状は、食べたタマネギの量はあまり関係なく、
遺伝的な要因により、タマネギに対する感受性が決まるそうです。

タマネギの入ったスープをひと口飲んだだけで、
重度の貧血を起こす犬もあれば、
タマネギを2個を食べてしまっても
何ともない犬もいます。

猫の赤血球はさらにハインツ小体を形成しやすく、
このため猫でもこのような中毒はしばしば認められます。

また、有機チオ硫酸化合物は熱にも安定なため、
ハンバーグや鍋物など、加熱処理をした食品であっても
有害であることに変わりありません。

チョコレート中毒は、
チョコレートに含まれる
テオブロミンという化合物により
引き起こされる中毒です。

テオブロミンは
カフェインやテオフィリンの仲間の物質です。
カフェインはコーヒー、紅茶、そしてコーラの中に豊富で、
テオフィリンは紅茶に多く含まれています。

これらの物質が作用する身体の部位は、
中枢神経や、心臓血管、腎臓、骨、筋肉です。

とくにテオブロミンは、平滑筋の弛緩作用、
腸管動脈の拡張、利尿、心臓刺激作用を示します。

これによって生じる症状としては、
嘔吐、下痢、パンティング(ハアハアする呼吸)、
尿量増加や排尿障害、震顫(筋肉の震え)などがあります。

通常、体の中でのテオブロミンの半減期は、
ヒトでは6時間ですが、犬では17.5時間と長時間です。

そのため犬にはこの中毒が発生しやすくなっています。
犬にチョコレートやコーヒーを絶対に与えてはいけません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?