トキソプラズマ症(消化器系の原虫症)


こんにちは、
アミナです。


トキソプラズマ症は、
人間と他の動物の共通寄生虫症です。

この原虫の宿主は人間以外に、
犬や猫、豚、牛、ヤギ、ヒツジ、
鶏やネズミなど広範囲にわたって
感染することが知られています。

しかし、トキソプラズマ原虫は、
何故かネコ科の動物だけを最終的な宿主とし、
その小腸に寄生します。

その他の動物では、
中間宿主あるいは待機宿主となります。
全国的に発生がみられるそうです。


最終宿主となった猫は、
小腸にトキソプラズマ原虫の寄生を受けて、
その為に下痢をするなどの消化器症状が現れます。

ただ実際には下痢症状などを起こす猫は少なく、
下痢症状が出たとしても殆どの場合は
自然に治癒してしまうそうです。

このため、大抵の場合は、
トキソプラズマ感染に気が付かないまま
終わってしまうということになるようです。


一方、犬の場合は、
完全に中間宿主になるので、
急性であったり慢性に、様々な全身症状が現れます。


最終宿主の猫に対しての治療としては、
小腸に寄生するトキソプラズマ原虫を駆除するために、
サルファ剤などを投与しますが、
全身性のトキソプラズマ症の治療は困難だそうです。

薬の投与のほか、
それぞれの症状に応じた
対症療法も行われるそうです。


予防としては、
トキソプラズマ原虫に感染している可能性のある、
猫の糞便を適切に処理する必要があります。

焼却するのがもっとも確実だそうです。

また、中間宿主からの感染を防ぐために、
屋外でネズミ類などを捕食させないようにします。

また、動物の肉からの感染を防ぐため、
犬や猫に生肉を与えないようにします。


トキソプラズマは、
人間にも感染する寄生虫ですが、
その感染経路は猫の糞便によるので、

前述のように糞便を速やかに処理すれば、
人間への感染も予防することが出来ます。

また、人間の場合は、
中間宿主のネズミ類などを
捕まえて食べる事はないのですが、

昔は豚肉などを生で食べて
トキソプラズマに感染することがあったそうです。

現在では食肉の衛生管理が徹底されているので、
このような危険性は殆どないとのことです。
 

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