自然のもので中毒を起こす


こんにちは、
アミナです。


いつも愛犬や愛猫に与えている
ペットフードでも、
中毒の原因になることがあります。


ペットフードやその他の植物に発生する
真菌(カビ)によって作られる有害物質を総称して、
マイコトキシンと呼びます。


約50種類以上の真菌が、
300種類以上のマイコトキシンを作りだすと
言われています。


その中のアフラトキシンは、1960年代のイギリスで、
10万羽以上の七面鳥が死亡した事件をきっかけとして
発見されました。


最近では2004年にケニアで、
トウモロコシによる、人のアフラトチシン中毒が発生し、
317人患者のうち125人が死亡したそうです。


また、2005年のアメリカでは、
汚染されたペットフードを食べて、
23頭の犬が死亡しています。
怖いですね!


アフラトキシンは、
主としてトウモロコシやピーナッツ、
ソーガム(アワの一種)、
大豆などに発生するアスペルギルス・フラバスや、
アスペルギルス・パラジカスによって生産されます。


その急性症状としては、
食欲不振や沈うつ、肝障害などがみられます。

また、強い発癌性や
催奇形性があることも知られています。


トリコテセン系カビ毒(赤カビ)は、
トウモロコシやソーガム、小麦、
大麦などに発生するフサリウム属の真菌によって
作られます。


口腔や皮膚の壊死、嘔吐、腹痛、下痢、
造血機能障害などの症状が現れます。

猫は特に感受性が強いと言われています。


オクラトキシンは、トウモロコシや大麦、
ライ麦などに発生するアスペルギルス、
オクラセウスとぺニシリウム・ビリディカータム
によって作られます。

数種類のオクラトキシンのうちでも
オクラトキシンAが最もよく知られており、
肝障害や腎障害を起こします。


マイコトキシン中毒に対する
特効薬の治療法はないそうです。

このため、治療は対症療法が中心となります。
また、免疫力も低下するので注意も必要です。


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