壺型吸虫症(消化器系の吸虫症)


こんにちは、
ミナです。


壺型吸虫とは、
犬や猫を終宿主として、
その宿主の小腸に寄生する寄生虫です。

ただし、
犬は猫に比べて寄生例はかなり少ないそうです。

壺型吸虫は、ヨーロッパ、アフリカ、アジアに
広く分布しています。

日本でも全国的に認められていますが、
特に南日本と西日本における発生が多いそうです。


また、この吸虫の感染源が
カエルやヘビであることから、

これらの動物が生息する郊外の地域、
あるいは水田地帯での発生が多く、
都市部では殆ど見られないそうです。


さらに、
同じくカエルやヘビを感染源とする
マンソン裂頭条虫と同時に
寄生していることが多いようです。


壺型吸虫は、体調が1~3mmの小さな吸虫です。
一見ゴマ粒のようにも見えますが、
よく見ると壺のような形をしています。


体は前後二つの部分に分かれていて、
体の前半部分には独特な形をした付着器官が発達していて、
これで終宿主の小腸に吸着します。


壺型吸虫の卵は、
直径100㎛~130㎛、短径70㎛~90㎛ほどで、
寄生虫の卵としては大きな方だそうです。


壺型吸虫の症状としては、
下痢が主な症状です。

下痢が長期にわたって続いた場合には、
それに伴って削痩や脱水を起こすこともあるそうです。


治療には、寄生虫の駆除が第一で、
寄生虫を駆除してしまえば、
下痢の症状などは自然に治るそうです。


壺型吸虫の駆除にはプラジクアンテルという薬を使用し、
1回の投薬で完全に駆除することが可能だそうです。


予防をするには、
犬や猫に、カエルやヘビを捕食させないことですが、

飼育形態によっては(特に猫の場合は)
難しいかもしれませんので、
定期的に糞便の検査を受けるのがおすすめだそうです 。


壺型吸虫の人間への寄生例は
知られていないそうですが、

人間が猫などと同じように
カエルやヘビを捕食しない限りは大丈夫だそうです。

いずれにしても、
犬や猫から人間に感染することはないそうです。

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