夫と私のチャーハン事情

男の人が「何か料理作るよ」と言ってくれるとき、メニューがチャーハンの確立が今までの人生で多かった。

そして、その作ってもらったチャーハンの9割が不味い。

一時期チャーハンが食べられなくなるくらい美味しくないものも。


これは何でだろうと考えたら、男の人の性質によるものなのかもしれないと気付く。

同時にいくつものことをするのが苦手な男性は、具材を切って炒めるチャーハンはとてもやりやすく、尚且つほとんどの人が言う「パラパラにする」ということを極めようとするが故に味がよく分からなくなるパターン。しかも色々やっているうちに足して足してで大量になっている。

この手の男子は大体見栄っ張りで亭主関白だった。まずいなんて言おうものなら一日口を聞いてもらえないから「美味しいね」と涙目で完食したことがある。ご飯3合炊いて全部激マズチャーハン…。

さらっとチャーハンの素で作ってくれる男子は波風立てず平和な人が多い。娘に進めるのは絶対こっちの男子だ。


そして最も印象深いのは、作り終わった後のガス台周りは飛び散ったご飯や具材。作っている最中フライパンを振り回す姿に震えてくる。


我が夫も私に食べさせてくれるのは焼きそばかチャーハン。それ以外はない。

でもそれがいい。

夫もプライドが高く、亭主関白タイプ。この夫に長い年月をかけ、パラパラに拘らず味を極めてもらい、フライパンを振り回さず終わったら片づけをするということをさりげなく伝え続けて今のチャーハンがある。

それでも自分で作った方が美味しいと思うのだけど、夫の「何かしてあげたい」という気持ちが変わることなく続いていることが嬉しい私はこのチャーハンがとても気に入っている。

偏食気味の息子も夫のチャーハンをモリモリ食べるので、夫婦の欲目だけではないのかも。


老後も夫のチャーハンをたらふく食べられる健康な自分でいたいなと記事を書きながら思った。

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