ザンビアで国際女性の日を過ごして思うこと
配属先の女性スタッフと一緒に"International women's day "のイベントに参加してその後の打ち上げにも合流した。
"今日は旦那さんにシマを作りますか~?"
"No!!!今日は彼らが自分で作る日よ!!"
"女性に権利を!平等を!"
"そうだ!そうだ~!"
壇上の司会者と会場に集まった町の女性たちによって何度も繰り返される熱のこもったやり取り。
彼女たちからたくさんのパワーとエールを受け取った一日になった。
ステージでは各所属団体ごとに出し物として歌やダンスが披露された。
カラダいっぱいに自己表現をする女性たち。
打ち上げ会場でビール片手に音楽にあわせて踊る同僚たち。
彼女たちには自信が満ち溢れ、いまを楽しんでいることが伝わってきた。
ここ最近、すっかり失っていた自分への自信。
自分がこれまでしてきた選択、これからの未来、なにが正しいのかわからなくなり、自分にとっての"幸せ"の軸が揺らぐのを感じていた。
"結婚が人生のゴールではない"
"子どもを産まないことを選択してもいい"
"子どもの有り無しで人生の価値は決まらない"
そう頭では理解しているつもりでも、周囲の"波"に乗れていないことに不安になっていたんだと思う。
人生100年といわれる時代に生きる私たち。寿命が長くなり、生き方の多様性も増す現代。それでも女性の生殖可能な時間は延びず、人生のファーストステップを踏み出した頃には迫りくるタイムリミットに追われるようになる。
20代後半に入り、これが"アラサー"の憂鬱なのか、と実感するような日々を送っていた。
周りの多くの友だちとは違う、特殊な生き方を選んだ私。
これが正しい選択だったのかわからなくなっていた。
でもこれまで自分で自分の人生を決めてきた。
教育の機会に恵まれ、それに基づく自己決定能力とそれが許される環境があった。
幸運なことに女性としての権利も機会も与えられてきた。
だから私も自分に自信をもっていい。
結婚するとかしないとか、子どもを産むとか産まないとか、社会的な適齢期に惑わされず、自分の軸をもって自分らしく生きていい。今日はそう思わせてくれる時間だった。
私もザンビアの女性たちのように自信とパワーをもって、自分らしく生きていこう、そんな風に失っていた自信を少し取り戻すことができた気がする。
だれかが導いてくれてるわけでも、間違いをただしてくれるわけでも、評価してくれるわけでもないこの2年間。自分がどうありたいのか、どの方向に進むのか、なにができていてなにが足りないのか、常に自分との対話のなかで自分を評価し修正していかなければならない孤独な環境。容易に道を見失いそうになるし、孤独から逃げ出してしまいそうにもなる。
自分に自信を持つ
言葉にするのは簡単だけれど生き方も価値観も多様化した現代社会のなかでぶれない軸を持ち続けることは案外難しい。
今日、彼女たちから受け取ったパワーを糧に前を向いて少しがんばってみようと思う。
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