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「ゲームマーケット」で40万円以上のゲームを売った販売手法(私は真横のブース)

【読む前の注意点】

note公開後にボドゲ界隈から

「ゲームマーケット行ったら押し売りされるイメージ持たれるくない?風評被害なんだけど」

「ゲムマに参加したい人の気持ち全然考えてないから嫌悪感が湧いた。SNSで公開するとかありえない」

などの声をいただいています。それについては全然考えていませんでしたごめんなさい。

想定してる読者は以下の通りです。

「出店したけど、全然売れなかった」
「人はいるのに、購入まで至らない」

これら問題の一つの解になると思い、
書いた次第です。

ゲームマーケットの風評を落としたい意図はありません。とても楽しいイベントでした。また、下記で紹介するセールスマンも全力でゲムマにいた人を楽しませていたと思います。彼から商品を購入した人はとても笑顔で「また買いにきますね!」と言っていました。

このnoteは
•ゲームマーケットに興味がある人
•ボドゲに興味がある、好きな人
•ゲームマーケットに行った人

に向けて書いていません。不快感を与える恐れがあるので、読むのを辞めてください。

それでは、

ゲームマーケットにいたトップセールスマンの
販売手法を解説していきます。

「影響力の武器」など、営業心理本を引用しながら解説していきます。

2022年4月に開催されたゲームマーケットとは

ゲームマーケットではボードゲームやカードゲーム、テーブルトークRPG、シミュレーションゲーム、トレーディングカードゲームなど、アナログゲームに関わりのあるブースが多数出展されています。

ゲームマーケットHP引用

友人が出店したので、ブースの手伝いをしました。

ゲームマーケットは2日間行われました。友人の売上は2日間で8万円程度、対して、隣のブースは40万円以上の売り上げを誇っていました。

すみっこのブースで隣同士にも関わらず、お隣さんは異常の売り上げを誇っていました。

そんな、5倍以上の売り上げを立てた営業方法を紹介します。

どんな営業だったのか


対話形式にしてみました。
(ゲームマーケットで歩いている気持ちで読んでね)

販売の人「3分ください!3分だけ!」

ゲムマにいた3人組「え、、どうする?」

販売員「ありがとうございます!どうぞこちらへ!」
(反応に関係なく、ありがとうございますの時点でブースへ誘導)

3人組「www、まあ3分だけだしいっか」

販売員「まずこのゲームは最高にハッピーで誰も傷つけない〜」
(全力のプレゼンにグループの笑いが止まらない)

販売員「人から褒められるって最高じゃ無いですか?」

3人組「え、、そうですね」

販売員「ですよね!このゲームはそれを〜」1個目のゲームの話が終わる

販売員「どうですか?せっかくなんで、次のゲームも説明しますね!このゲームはですね〜!」(グループは笑っている)

販売員「どうせなら、最後のゲームも聞いちゃいましょう!最後のゲーム派ですね〜!」(グループはずっと笑っている)

販売員「3つのゲームどれも最高ですよね!」

3人組「じゃあこのゲームくださいwwww」

販売員「ありがとうございます!!」

以上です。

15分程度のやり取りで、1-2個は売っていました。ゲームは2,000〜4,000円にも関わらず、ジャンジャンバリバリ売ります。

ゲムマ終了後に売り上げた数を聞いてみると、
「200本くらいかな」とのこと。

余談ですが、友人のブース売上は4万円でした。
4万円でもあり得ないのですが、隣の人はレベチでした(ゲムマ運営の見解)


では書籍を引用しながら、
どんな販売心理を用いたかを解説していきます。


「3分だけ!」がキャッチーでユーモアだった

普通、ゲームを出店している側の視点なら、

「本格RPGに興味はありませんか?」とか
「簡単だけど奥が深い、2人対戦ゲームどうですか?」

と声をかけたくなるはずです。しかし、売れる人は

「3分だけ!」

と道ゆく人全員に声をかけ、目を合わせていました。
「3分だけならまあいいか」と同時に笑いが込み上げてきて、
話を聞く気にさせてしまいます。

相手の反応を見ない「こちらへどうぞ!」が最強

3分だけ時間ください

ええ、どうしよう、、

ありがとうございます!こちらへどうぞ!

w まあいいかw

学生や20代が多いような場所での営業では、このような強引な誘導でも「ノリ」できてくれる人が多く、さらに笑いが取れます。

相手にNOという選択肢を与えないことが重要で、「よかったらお話聞きませんか?」ではなく、「こちらへどうぞ!」という強制一択が強い。

プレゼンにて1個のゲーム説明が終わった時、反応が微妙そうなら「せっかくなんで次のゲームも説明しますね!」と相手に選択の余地を与えません。

2個目のゲームの説明を終えた時も「ここまできたら最後まで聞いちゃいましょう!」と相手に断る時間を与えないのが重要でした。

YES取り(YES誘導法)

イエスを何度も取ることにより、最終的に同意を得やすくなります。今回の話であれば

販売員「人から褒められるって最高じゃ無いですか?」

3人組「え、、そうですね」

販売員「ですよね!このゲームはそれを〜」

というが何度が組み込まれていました。何度も同意していると「一貫性の法則」の働きですぐには反論ができなくなります。


返報性の原理で購入を促す

販売員はゲムマの通行人に全力ユーモアを提供していました。毎回の商品説明(約15分間)を全力で行なう。「3分だけ」から始まったプレゼンは終始笑いで溢れていました。熱量はサンシャイン池崎くらいありました。

プレゼンを受けた人は「全力の面白いプレゼン」を受け取ったため、何か返さないとダメな気持ちになってしまい、購入していました。


まとめ

売り子をする上で重要なのは以下の通りです。もし売り子をする機会があるなら、以下を参考にしてみてください^ ^

1 トーク構成
2 全員に声をかけ、目を合わせる
3 相手に選択の余地を与えない
4 全力で楽しませれば商品は売れる

補足 話しかけるのができない人への対処法

僕は極度の人見知りなので、「歩いてる人全員に声をかける」ことはハードルが高いです。ただ、意識を変えれば話しかけられるようになりました。

ポイントは2つで
・ディズニーのキャストになりきる
・手を振りながら「こんにちは〜!」と目を合わせに行く

です。参考までに!


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