会話のキャッチボール

WBCの優勝の瞬間マウンドで喜びを体現させた大谷翔平
二刀流でこの2年間とんでもない結果を出してきたが
今シーズンはさらにその上をいく活躍をしそうだ
パワーもテクニックも明らかに去年を上回っている

ただ、もっとすごいと思うことがある
『オオタニはいいヤツだ』と
テレビの画面を通して彼の人間性が全米中に知れ渡ってるってところだ
ゴミを拾う姿や他の人への挨拶、ちょっとした気遣い
まさに一挙手一投足が見ている人を魅了する 
そして今そのことがMLBの常識をも変えようとしている
デッドボールを出した時メジャーの投手は普通ぶつけた相手打者に謝らない
謝罪という行為が自分の非を認めたことになるからだという
だが大谷は違う、ほとんどの場面で謝る姿勢を見せている
その結果どーなったかといえば
当てられた本人はもちろん相手チームの監督や選手からも
「礼儀正しい、やはり彼はナイスガイだ」と称賛の声が上がる
もちろん謝られたら悪い気はしないし
デッドボールはピッチャーのコントロールミスだから
自分のミスを謝るのは当り前ことだ
彼はここでも二刀流と同じように
自分のスタイルを貫いて人々の理解を得ている
これは言い方を変えれば大変なコミュニケーション能力の高さだと思う
『会話のキャッチボール』という言葉があるが
28歳の青年が異国の地で見事なまでにそれを実践している

うーん
と、ここまで書いてきて
ふと自分が20代のころ
ほんの少しの間つき合っていた彼女のことを思い出した
すれ違いっていうか
お互いの気持がうまく伝えられなくて会うとすぐケンカになって………

アレって
『会話のキャッチボール』じゃなくて、『会話のデッドボール』だった


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